川北英隆のブログ

左大文字山と金閣寺

船岡山から下り、再び北大路に戻る。千本通を越えると金閣寺が近い。北大路が南に屈折して西大路と名前を変える付近から「大の字」を見上げると、「直接、左大文字に登れるのではないか」との欲が生じた。直接登れると時間稼ぎになる。
ということで、その屈折点から南に折れず、直進した。金閣寺の北、大文字山の南東に出る。その山の麓を北に上がり、登山口を探した。
すぐにカルメル会修道院の門の横を通る。ここから「大の字」への道らしきものがある。このことは事前に調べてあったが、現地には「関係者以外の立ち入り禁止」の看板があった。さすがに入るのを遠慮した。
その先を数分歩いたが、高級住宅というか別荘というかが続いていて、登山口らしきものがない。さらに先はわからないものの、諦めた。
当初予定したとおり、車道に沿って金閣寺境内の南の縁を回り、西側に回り込んだ。右手に水路があり、その内側が金閣寺の境内である。車道がその水路を離れた直後に30度くらいの分岐があるので、その分岐を右手にとる。
すぐに、右手の山に向かって登る車道がある。「私設消防団の道路、山に登れない」という意味の表示があるが、地図では明らかに山に入れるので、迷わずその道を登る。ここからはしばらく一本道である。住宅街の上に出ると、車止めがある。ヘアピンを描いてさらに登ると車道が終わり、山道となる。
ここから先(それ以前も)、国土地理院の地形図どおりに道がある。念のために少し書いておくが。
尾根の上に明瞭な道が伸びている。テープがたくさん貼ってある。右手に左大文字、左手に衣笠山からの続きの山の展望が良い。尾根を登り詰めると、山(鷹峯)の東西の稜線の下に至り、山道にぶつかる。その道を右にとる。すぐに稜線となり、その稜線上の道にぶつかる。右(東)にとる。少し登ると250メートルの平坦な頂上部になり、その東端で一番高くなる。ここで南北に道が分かれる。右(南)に折れ、下る。登り返すと左大文字山の頂上であるが、手前のピークより低く、展望もない。頂上の東側に道があるので、それを下る。最初は急だが、すぐに平坦な道となり、大の字の一番上に出る。
ここからの京都盆地の展望が素晴らしい。何よりも、数歩下ると金閣寺が見えて感動する(写真)。「何で感動なんや」と、野暮な質問はなしである。当然、無料で拝観できるから。ありがたく拝んでおいた。
左大文字山からの金閣寺.JPG

2017/11/02


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