川北英隆のブログ

アメリカで思う中国人の逞しさ

ゴールドラッシュの発端となった金ナゲットの発見地には当時の名残が残されている。一攫千金を狙う人々が集まり、町ができ、売店や食堂、賭場もできた。多分、金を見つけた者よりも、売店、食堂、賭場、その他のインフラ事業の方が儲かったのではないか。
そんな名残を見て歩いていると、漢字が目に入った。中国人が商売をした跡らしい。
写真がその中国人の名残の1つである。売店兼食堂だったらしい。見つけた金を換金して得たアメリカ人のドルを、「旦さん、お祝いや、ぐぐっと一杯」とか褒めそやし、飲食に使わせ、しこたま儲けたのだろう。
ビットコインでの儲けの上前をはねる業者や関係者みたいなものだ。誰が一番儲けるのか、どのような遺跡が残るのか、楽しみである。近未来にその遺跡を見学した時、今回見たゴールドラッシュの夢の跡をもう一度思い出したいと思う。
注:ゴールドラッシュが始まったのは1848年、サクラメントの東部、サウス・フォーク・アメリカン川のサッターズミル(水車の動力で木材を適当な長さに切っていたらしい、場所は現在のコロマ)である。そこで林業に従事していたジェームズ・マーシャルが砂金(ナゲットだろう)を見つけたのが始まりとされる。中国人の入植は、中国・清が1942年にアヘン戦争に負け、自由貿易を余儀なくされた影響が大きかったようだ。
ゴールドラッシュの夢.JPG

2018/03/23


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