川北英隆のブログ

フランスのレユニオン島とは

レユニオンというフランスの県を知っているだろうか。最近、テレビに時々登場するらしく、少し知られてきたようだ。という僕も、5年ほど前だったか、知っただけなのだが。
フランスの一部というのは嘘ではない。その最大の証拠がある。レユニオンの入出国にEUのスタンプが押される。ただし、そのスタンプの形が通常のEUとは異なっているようだ(最近のEUに入っていないから確認できていない)。亀の甲を横長にした形である。
嘘だとか本当だとか書いたのは、レユニオンが地理的にはアフリカに属しているからである。少し説明しておくと、レユニオンはマダガスカルの東側にある島で、最も近い場所で650キロくらい離れている。レユニオンよりはもう少し有名だろうか、モーリシャスのすぐ西側、170キロの位置にある。
島の大きさは淡路島の4.5倍、四国の1/7程度である。島には標高3000メートルと2600メートルの大きな火山があり、この2つの火山の溶岩が島を形成している。島全体として丸い形をしていて、平地がほとんどない。住民は海岸線か火山の斜面に住んでいる。
行くまで知らなかったのだが、この2つの火山の山域は世界自然遺産に登録され、島の面積の40%程度に相当する。
知っていたのは、この島の世界記録である。24時間で1825ミリ(ある資料によると1870ミリ)の雨が降った。要するに人の背丈以上の雨がわずか1日で降ったわけだ。サイクロン(インド洋の台風)の影響である。
そんなレユニオンってどんな島なのか。最初の興味はこの大雨だった。その大雨がどんな地形を作っているのか、人間が本当に住めるのか、そんな島をフランスが県として認めた理由は何なのか、いろんな興味が湧いてくる。
まずは展望台(大阪の地名のようなマイド峠)からのピトン・デ・ネージュ(3069メートル)をアップしておく。島の最高峰である。雲が少し湧いてきている。
ピトン・デ・ネージュ.JPG

2018/04/18


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