川北英隆のブログ

御池岳を往復して鞍掛峠へ

鈴ヶ岳を過ぎると道が明瞭になる。三重側からのハイカーが鈴ヶ岳まで往復することが多いのだろう。ガイドブックにも記載があるので、ここからはポイントだけ書いておく。
鈴ヶ岳から大きく下るとヒルコバと呼ばれる峠である。オオイタヤメイゲツが目立つようになる。大台ヶ原でも見たモミジである。登り返して鈴北岳のピークに達する。頂上付近は禿げてしまっている。
鞍掛峠へ下るとき、笹をネットで囲い、育てている箇所を見た。かつて鈴鹿の頂上部分を笹が覆っていたのだろうが、シカに食われてしまったと思える。50年前に密生していた笹がすっかりなくなった霊仙山と同じである。
鈴北岳から登山者が多くなる。三重側から車を使って来たのだろう。
鈴北岳から御池岳を往復した。御池岳にかけてカルスト地形が広がっている。石灰岩が点在し、ドリーネ(穴ぼこ)もある。その1つ、元池は単なる穴ぼこだったが、真ノ池には名前のとおり水が溜まり、コウホネ(かな?)も生えていた。
この御池岳の北側は日本庭園とも呼ばれ、気持ちの良い散策路である。その途中に三叉路がある。直進するとコグルミ谷(三重側からの一般的な登山口)、右折すると御池岳(往復のみ)である。御池岳へはオオイタヤメイゲツの目立つ広葉樹林の中の登りである。広葉樹には、シカに樹皮を食われないように金網が巻き付けられていた。
御池岳は樹林の中のピークである。養老山地方面の展望があった。鈴鹿で一番高い(1247メートル)のだが、少しもの足りない。
鈴北岳に戻り、鞍掛峠へと下る。東と西、両側の展望が良い下りだった。途中、ヤブデマリとカタクリの花に出会えた。
送電塔を過ぎるとすぐに鞍掛峠(約800メートル)である。鈴北岳から400メートル近く下ったことになる。
痩せ尾根の上の峠という感じだった。滋賀側と三重側への下り、そして稜線を急登して三国岳への道が分かれている。この峠、滋賀と三重を結ぶ生活道としてかつて使われていたそうだ。
写真は鈴北岳への登りから振り返った鈴ヶ岳である。広葉樹林にはオオイタヤメイゲツが混じっている(濃い緑の葉)。
20180502鈴ヶ岳と林.JPG

2018/05/02


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