川北英隆のブログ

寒風と大谷山往復

栗柄越からは小さなアップダウンを繰り返えし、寒風と呼ばれるピークに向かって尾根を少しずつ登っていく。草原と広葉樹林も繰り返す。草原には笹も混じるが、少ししかない。やはり鹿に食われるのだろうか。草原にはコナシが点在し、咲いていた。
寒風が近づくと左手に琵琶湖と、足下にマキノスキー場が見えるようになる。寒風は草原のピークだから、展望がいい。
進む先には比良が顔を覗かせている。一番高くて立派なのが主峰の武奈ヶ岳である。安曇川(西側)に大きく切れ落ちている。琵琶湖側から比良を見ると、この奥ゆかしい主峰は目立たない。新鮮な姿だった。
寒風へはマキノスキー場から道が上がってきている。この道を下る計画にしていた。その前の一仕事として、もう少しだけ尾根を南に向って歩き、大谷山を往復することにした。
寒風の方が大谷山より高いから、往復することもないのだろうが、実は三角点が大谷山にあり、地形図に名前も書かれている。この点、寒風は地形図には名前がない。ガイドブックにあるだけ。格?としては大谷山の方が上である。だから「登らないと」となる。
大谷山へは一旦下る。林の中に入り、再び草原に出て、鞍部に達する。そこから登り返しである。草原の中を道が続く。
大谷山の頂上にも木がない。展望を楽しみながらの早い昼食にした。カッコーやホトトギスの声がする。朝方はツツドリが鳴いていた。これら托卵三姉妹(オスもいるけど)の揃い踏みとなるのは、自然が豊かな(托卵のたくらみに引っかかる可哀想な鳥の家族が多い)証拠だろう。
前回の鈴鹿でふと気づいたのだが、ツツドリは朝方にだけ鳴き、日が高くなると静かになるようだ。どの山でも、昼頃に声を聞かない。また、鳴き始めはポポポポと連続するが、その後にポポッ、ポポッと独特の鳴き方になることも発見だった。
軽い昼食の後、寒風に戻り、マキノに下った。下りは完全なハイキングコースになっているようで、2組だが登山者に会った。右手から沢の音が近くなると分岐である。左手がスキー場、右手は林道を経ての下りのようだ。スキー場への道を下った。近いから。
沢を渡るとスキー場内の舗装道路になる。道標もある。そのまま下り、バス停に出た。
後から思うに、大谷山から直接マキノに下る方法もあったようだ。少しだけ歩く距離は長いようだが、寒風への登り返しがないから、時間的には大差ないと思う。
写真は寒風からの大谷山(草原のピーク)と奥の比良である。比良の右端の尖ったピークが主峰の武奈ヶ岳になる。
20180521寒風からの大谷山.JPG

2018/05/26


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