川北英隆のブログ

百里ヶ岳-2

小入谷のバス停で降りる。明るく開けた沢の横である。目の前の橋をわたる。水路に沿って広い道を歩く。堰堤が見え、その下に橋が架けてあるので渡る。ここから登山道が始まる。
広葉樹林と杉が入り混じっている。すぐに車道を右手側に見る。小入谷越と呼ばれる峠である。ここから北に向かい尾根道を登っていく。小さなアップダウンがある。広葉樹林と杉とが続く。尾根の上部になるとブナ林も目立つ。
805メートルのピークから少し大きく下る。木の間から百里ヶ岳が少し顔を覗かせ、下りきったヤセ尾根からすっきりとした姿が見える。今回唯一に近いピークの展望である。琵琶湖側も少し見えた。ここからのピークの写真は前回アップしておいた。
鞍部から少し登るとシチクレ峠だが、分からないままに通過した。急登して県境尾根に着く。左に折れれば別のルートから小入谷に戻れる。
分岐から先はブナ林が目立つ。再び尾根が痩せ、その後に急登すれば頂上である。木が刈られていて草原になっている。ワラビが目立つ。木立の間からは比良が見える。
少し早い昼食というかエネルギー補給をした後、そのまま北に尾根をたどることにした。実は、木地山への下山道の踏み跡が薄いとネットに書かれていたので、どうしようか少しだけ迷っていた。ピークまでいい道だったので予定通り降ろうと決断した。
北尾根は素晴らしかった。ブナ林もそうなのだが、ちょうどヤマボウシが満開だった。それも1本や2本どころではなく、いたるところで咲いていた。
北尾根は多少のアップダウンがあるものの、緩やかに下っている。正面の尾根が大きく見えてくると木地山峠(660メートル)が近い。峠にはお地蔵さんが祀ってある。かつて福井側と滋賀を東西に結んだ峠道にあたる。県境は峠から少しだけ北に向かい、825メートルのピークに上がって東に折れる。いつか歩かないといけない(何でや)道である。
峠から南東に戻るようにして下る。杉林の中、踏み跡はしっかりしている。お地蔵さんの祠がもう一箇所あったのだが、中には何もなかった。盗まれたのだろうか。大きなバチが当たるといいと思った。
最初は沢の右岸に道がある。テープで印もある。ネットに「踏み跡が薄い、テープもない」と書いたのは素人やなと思っていたら、沢沿いの少し広い部分を過ぎると急に道が怪しくなった。地図を見ているかぎり、ずっと右岸に道が付いているので、それを信じていたのが間違いだった。よく見ると、対岸にテープと踏み跡らしいものがあったので、少し苦労して斜面を下り、沢を渡った。どこか手前で沢を渡るのを逃したようだ。
その後も何回も沢を渡る。もう一箇所、沢を渡り、すぐにもう一度渡り返す箇所があった。これ以外、道はしっかりしている。踏み跡がなくなれば「間違った」と思うことだ。
とはいえ、沢の少し高い部分に道が付けられている場合、踏み跡が細く、かつ斜めになっていて、注意しなければならない所が何箇所かある。
最後は林道に出る。人家が見え、橋を渡ると木地山である。
もう少し急げば木地山発13時4分発のコミュニティバスに乗れたのだが、それに「乗れるかも」と気づくのが遅かった。結局は県道を久保所というバス停まで延々歩いた。もう小一時間歩けば朽木だったのだが、そこまでの元気はなかった。
写真は百里ヶ岳頂上である。林の向こうに比良の展望がある。
20180604百里ヶ岳頂上.JPG

2018/06/05


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