川北英隆のブログ

クロコダイルフェスティバル

メインのはずだったクロコダイルフェスティバルはどうだったのか。結論から言うと、パプアニューギニアの今を見ることができた。逆に言うと、「パプアニューギニア=原始」というイメージはなく、フェスティバルと名付けられた観光でしかなかった。
入手した雑誌によると、パプアニューギニアで開催されるフェスティバルは12ある。クロコダイルフェスティバルはその中の1つでしかない。
しかも、前のブログで紹介したアパンガイ村のヤムイモのフェスティバルは掲載されていない。あまり有名でないフェスティバルを含めれば、パプアニューギニアのフェスティバルは数しれないのだろう。
思うに、日本の盆踊りのようなもので、阿波踊りや八尾の風の盆(おわら風の盆)がパンフレットに載り、つい近所でやっているような盆踊りは当然載らないような感じなのかもしれない。
クロコダイルフェスティバルはセピック川中流域の中心地(といっても小さな町)、アンブンティ(Ambunti)で行われる。2016年が始まりらしい。
アンブンティの町は川の北に広がっている。歩いて5分くらいの所に広場があり、そこが会場である。広場の周囲にフェスティバルの控室というか控えの区切りがあり、出場者が支度をする。
広場の一番高いところにテント仕立ての観覧席がある。我々はどういうわけか(多分、旅行代金の中に見学料が入っているのだろう)、その観覧席を使えた。地元を含め、多くは観覧席の外の日向で見物している。
午前から午後にかけての約4時間、20組くらいの出場があっただろうか(プログラム表はなかった)。我々が見たのは3日目だったから、すごい数が出場したことになる。
よくわからないながらも、各地の民族色の濃い踊りと歌(シンシン)もあれば、エレキギターを使った歌と踊りもあった。地域対抗芸能大会との印象である。エレキギターを使うチームが多いことからすれば、もはや民族のシンシンを超えてしまっているのだろう。
言い忘れているが、パプアニューギニアは他民族である(自然が豊かだから、閉鎖的であっても生活できた)。数キロ離れただけで言葉が違う。実際、「お早う」でさえ、我々が訪れた村で異なっていた。当然、シンシンを初めとする風習も異なる。
写真は最初に登場した組である。真ん中に神様だろうか、大きな仮面をかぶった「ゆるキャラ」がいて、その周りを男が楽器を持ち、女が箕をかざつつ、踊り、歌う。豊穣の祈りなのだろうと見ていた。
古いパプアニューギニアの写真での情報はもちろんのこと、15年前に体験したイメージとも違うのは、ほぼ全員が下着を付けていることだった。すごいことだと思ってしまった。
20180817クロコダイルフェスティバル1.JPG

2018/08/17


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