川北英隆のブログ

三国山へ

経塚山から下り、車道に戻って少し歩くと車道が分岐する。縦走路は左手に行くのだが、この分岐から堂山に寄る。進む方向と反対、すなわち南側に緩やかに尾根が伸びている。この尾根をたどれば堂山の頂上(751メートル)に着く。
尾根は少し登って、少し大きく下る。下り終え、「ピークらしいものがないな」と思いながら、植林で薄暗い稜線の上をうろうろと歩いた。最後にGPSを取り出したところ、ぴったりとたどり着いた。分岐から10分程度である。山らしくないが、麓から見れば立派なのだろうと思っておいた。
分岐に戻り、そこに祀られた石の地蔵を拝む。信仰の山である。
車道を少し歩くと、七越峠に出る。昔の街道がここを越えていたとのこと。大きな石の地蔵があり、「左さいかみち(雑賀道)、右まきのおみち(槙尾道)」と道標が彫られているようだ(写真)。なお七越峠には旅人用の茶屋があったと石碑に記されている。
宿山(866メートル)へは七越峠から尾根をたどればいいのだが、経塚山の先例があるから、少しだけ車道を上がり、頃合いを見計らって尾根に上がった。電波塔があり、その先に宿山の頂上がある。宿山は本来、竜宿山と呼ばれたらしい。やはり植林の中のピークで、展望がない。
車道に直接下りようとしたが、大きな段差がある。仕方ないので、電波塔を囲っている網を利用して道路に飛び降りた。その際、大きな女郎蜘蛛の巣を払った。「ごめんなさい」である。
車道を一旦下り、もう一度登ると三国山の電波塔が見えてくる。その手前に三国山(885メートル)のピークがある。道路からすぐである。広葉樹の目立つピークで、今までと少し趣が変わってきた。写真を撮り、少し歩くと、もう1つ電波塔が見えてくる。三角点(885.5メートル)のピークである。電波塔を少し過ぎた箇所から尾根に上がり、戻るようにして三角点に着いた。こちらにも三国山の標識があった。どちらかというと、三角点のあるピークのほうが少しだけ明るく、広葉樹の林も美しかった。
三国山は今回の縦走の最高点である。三角点の写真もアップしておく。
_60A0033七越峠の石仏.JPG

_60A0037三国山三角点.JPG

2018/09/30


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