川北英隆のブログ

新幹線での事故の顛末

今日(10/19)、東京を日帰りした。夕方の新幹線で帰る予定だった。幸いなことに、予定の会議が早く終わり、16時台の新幹線に乗れそうだった。余裕をみて予約していたのを変更した。「これで、健康的な時間に夕食を食べられる」と思ったのだが。
乗った車両は豊橋の手前で急に減速を始めた。良くない予兆である。案の定、豊橋で停車したまま動かない。17.50頃だったと思う。アナウンスとテロップに表示があり、17.30頃に姫路で人身事故があったとか。しばらくして、20.00に運転再開予定とのアナウンスがあった。「何でそんなに時間がかかるんや」と思った。通常の事故処理は1時間程度ではないのか。
最近の新幹線、事故のアナウンスが不親切である。最初に、「人と車両が接触した」という意味の情報が伝えられる。「人と車両が接触した」って曖昧に伝えてというところだが、新幹線の表示は「車両に人が接車」とある。日本語として「車」が2回登場して変である。それに、接触したくらいなら「すぐに解決するやろ」と思うのだが、多くは「ぶつかって死んだ」事故である。
しかも今回の場合、現場に警察が到着したのが18.30頃だったと表示された。1時間もかかったということは、事故が起きたのは駅から遠い場所だったように思える。
いずれにせよ、車内にいると(車外)でもそうかもしれないが、「どこで、どのように」という情報がないから、適切に対応できない。要するに、不親切極まりない。
僕の場合、たとえば事故で停車したのが横浜で、そこで解決まで長引くと予想されたのなら、東京に引き返すことも選択肢となったはずである。その判断のための情報を与えないなんて、かつての国鉄の社風そのままである。
結局、今回の運転再開は、大阪以西は20.47になったらしい。その少し前に大阪と東京の間は再開し、乗っていた電車は20.20頃に名古屋から本格運転を始めた。
えらい目にあったわけだが、不幸中の幸いが2つある。
1つは、今回座ったのがグリーン車の、それも一番前の席だったことである。車内はガラガラだった。それに一番前の席は、テーブルを仕舞っている場所に足を乗っけられる。楽ちんだった。
もう1つは、2時間22分、つまり222の遅れだったため、特急料金の払い戻しの対象となった。実のところ、豊橋付近では微妙な遅れだった。「ものはついで、どうせならもう20分は遅れたりーな」「20分くらい足りないので払い戻しの対象にならないのなら、えらい徒労感がある」と思った。それが通じたのかもしれない。
そうそう、JR東日本って国鉄のままと思ったことがもう1つある。2時間以上遅れると特急料金の払い戻しがあるのは書いた通りなのだが、そのアナウンスが何もなかった。
いつも「リクライニングは元に戻して」「忘れ物がないように」「降りる際には電車とホームの隙間に注意して」と、子供に対する話しかけのようでうるさいのに、今回は「この遅れは払い戻しの対象になります」なんて一切言わなかった。とすれば、「リクライニングは元に戻して」は折り返し時の車内整備の一部を客に担わせようという魂胆なのかも。
それはともかく、京都で降りると、ロビーにたくさんの乗客がたむろしていた。大阪以西に行くのだろう。可哀想な限りである。ペットボトルのお茶の1本でも出してやればと思う。
もちろん最終的には、線路に落ちたのか侵入したのかはともかく、事故の張本人の負担として。そのくらいの厳罰に処さないといけないし、処せられることを周知しないといけない。「そんなに死にたいのなら、ワライタケでも食べたら」と思う。事故の責任が最終的にどうなっているのかは知らないので、曖昧に書いたが。
追記:ネットの記事を読むと、姫路駅構内での事故らしい。通過電車にアホンダラが飛び込んだので、遺体が粉々に飛び散ったのだろう。それにしても事故処理に時間がかかり過ぎである。

2018/10/19


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