川北英隆のブログ

和泉山地のウバメガシ

今回歩いた和泉山地の西端(本当の西端は南海本線の西側)付近にはウバメガシが多かった。何日か前に書いたように、孝子から登ると、すぐにウバメガシの林となる。所々に背の高いのもある。
京都御所の生垣はウバメガシである。実家にも最初の頃に植えてあった。生垣はそんなに背ガ高くないから、ウバメガシは低木だと思い込んでいたが、今回歩いて、普通の木のように背が伸びるのだとわかった。
ウバメガシはブナ科コナラ属の常緑広葉樹である。一年中、青々としていてカシに近く、またナラと同じ類だから、カシノナガキクイムシの被害を受け、枯れる。実際、御所のウバメガシが何本か枯れたので、庭園の管理係が手入れしていたのを思い出した。
ウバメガシは海に近い温暖な地域に生育するのだろう。昨年に歩いた掛川の高天神山にも生育していた。和泉山地の場合、孝子のすぐ上、高野山付近の林が立派である。飯盛山に近づくにつれ、なくなってしまう。
写真は、その高野山への登りでのウバメガシの(ほぼ)純林である。その中を登山道(葉や枝がたくさん落ち、イノシシの掘り返しの多い空間)が通っている。
20181023ウバメガシの道.JPG

2018/10/27


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