川北英隆のブログ

人生100年時代の海外投資-2

海外投資を推奨したが、「海外であればどの国でもいい」とはいかない。ちゃんとした国を選ぶ必要がある。では、どの国がいいのか。
僕自身、いろんな国に投資をしてきた。
最初の投資は、30年くらい前か、韓国と台湾だった。その国の株式に投資するファンドを持っていた。損をしなかったと思うが、期待したほどの利益もなかった。まだ日本が魅力的な時代だったため、円高によって株式の利益が相殺されてしまったと記憶している。
その後も各国の株式ファンドに投資した。ロシアも、ラテンアメリカも損切りをした。結果として、政治が不安定なため、経済がどうなるかわからない国を避けるべきだとの教訓を得た。
中国の銀行株、中国の為替(元)にも投資をした。これは損を出さなかったが、かといって大儲けしたわけでもない。株式に関しては、中国の成長がピークアウトした直後だったかに引き上げた。為替は、日本国内での元預金が難しくなったので、仕方なしに引き上げたのだが、引き上げなかったとしても、大きな差はなかったはずだ。
そういえば、ブラジルレアル(通貨)に間接的に投資したことがある。これも結局は損をしている。
以上、30年間近い海外投資の経験からすると、発展途上国への投資は損失の歴史だったと思う。中国のように、多少の益を出した経験もあるが、自慢できるほどのことではない。それよりも、先進国のへの投資の方が望ましい。
では、先進国への投資はどうするのか。
債券のファンドは避けている。米ドルや豪ドルであれば普通債が発行され、証券会社で買えるので、それに限る。仕組債はパスしている。人生100年時代とは言わないまでも、日本経済が変になった場合に備えた海外投資であるから、長期投資である。このため、債券は債券、株は株で投資をし、ポートフォリオを組んでいる。
この意味で、先進国の株式を中心に買っている。日本では買えない業種や事業に関する株式投資である。買ったすべての株式が成功しているわけではないが、片方で飛躍する企業があるから、足し合わせるとまあまあの成果ではないかと納得している。
まとめれば、発展途上国はハズレのリスクが大きい。政治問題がすぐに表面化する。経験上もそうである。だから避けるべきだと思っている。日本のリスクを避ける観点からすれば、日本に代替できる国に凍死違う投資すべきでる。個人投資家とすれば、欧米を中心とする先進国だろう。

2019/03/20


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