川北英隆のブログ

マドリードの観光地と美術館

今回、マドリードだけに滞在した。午前から昼にかけて中心部へ出かけて昼食、その後にホテルに戻り、夕方もう一度中心部へと夕食のために繰り出すパターンだった。
マドリードの中心部、見るべきところは限定されている。もちろん、趣味的に歩けばいろいろあるのだろうが、そこまでの趣味はもちろん、意欲もない。結局のところ、王宮付近を歩き、プラド美術館とソフィア王妃芸術センターを訪れただけだった。もちろん、その周辺を少しは歩いたが、観光というほどでもない。
感想はというと、王宮は中に入らなかったのでなんとも言えない。前に訪れた時(学生時代)にもあまり感動しなかったからパスしたというところか。
プラド美術館もそうだし、王宮もそうだが、外観したところ46年前のイメージはなかった。当時、両方とも非常に大きな建物に見えた。「さすが、一度は世界を制覇した国」と思えたのだが、今回は、とくにプラド美術館の建物が小さく見えた。思うに、50年近くのうちに周囲の木々(通りの並木)が大きくなり、建物を隠したのだろう。
プラド美術館の中はというと、最大の目玉ともいうべきゴヤのコーナーが狭くなっていたように思う。46年前にたくさんあったスケッチ類が見当たらなかった。その一部がソフィア王妃芸術センターにあったのだが。
その代わりに他の画家(ベラスケス、ルーベンス、エル・グレコなど)が目についた。西洋絵画に無趣味な僕でも、長生きするうちにゴヤ以外の画家を知ったせいかもしれない。
ソフィア王妃芸術センターには初めて入った。そうそう、プラド美術館の入館料が15ユーロのところ、65歳以上は半額だったのだが、パスポートを持ち歩くのが嫌だったので正規の料金で入った。それに対し、ソフィア王妃芸術センターの時はパスポートを持っていたので見せたところ、意外だったのが(半額だと思っていたので)65歳以上は無料だった。
おかげで、ピカソのゲルニカはもちろん、ミロやダリを堪能できた。
やはりスペインはマドリード、マドリードは美術館だと思う。何度行っても楽しめる。
写真は王宮である。46年前、スペインに王様はいなかった。現在は王様がいるものの、写真の王宮に住んでいない。公式行事には使われるとのことだった。なお、入館のためのチケットには行列ができていた(写真右側)。美術館よりも人気があるのか、人数制限が厳しいのか。
20190604スペイン王宮.JPG

2019/06/04


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