川北英隆のブログ

東京の一等地に熟れる食材

東京の一等地に果物を見つけた。京橋と東京駅前である。京橋に実るのはグミ、東京駅前はクワである。
グミはグッドバンカーのオフィスで実っている。実はオフィスはビルの最上階で、ベランダ付きである。そのベランダはエコの調査会社らしく、ちょっとした庭にしてある。
先日、会議をした時、その庭に赤いものが点々とあるのに気づいた。秋ではないから紅葉とは違う。ひょっとしてとひらめき(会議中、何を考えていたんかいな)、会議の後で庭を見せてもらった。
予想したとおり、グミの実だった。たわわに実っている。鳥が来て食べるということだったが、ヒヨドリ程度の適当な大きさの鳥がいないのか、食べられた様子がほとんどなかった。グミの実、スズメには大きいし、カラスには小さいだろう。
少し取らせてもらい、食べた。グミ特有の苦味が少しあるものの、甘みと酸味もあり、美味かった。
クワは東京駅の(教えないけど)さる入口に自然に生えている。1ヵ月ほど前だったか、小さな実がいっぱいなっていた。今はなくなっている。こちらはグミよりも小さい実だったから、スズメが食べたのかもしれない。
クワだから枝の伸びるのが速い。このため、歩道にかぶさってきている。
そのクワの横にタラノキがたくさん生えている(じっくりと確認したわけでないが、99%そうだ)。何人が知っているだろうか。今は葉が大きくなってしまい、タラノキだとは知る人ぞ知るの状態になってしまったが、新芽の頃は店頭に並ぶ高級山菜そのものの姿だった。
書いたように、クワが伸びすぎている。いずれ処分されるだろう。そのついでにタラノキも伐採されてしまうかもしれない。伐採されずにいたら、来年の春に新芽を欠いて天ぷらにでもして食べたいものだ。
その東京駅のガード下に浮浪者が1人、暮らしている。先日、食事をしていた。何を食べているのかとちらっと見ると、何とベーコンらしきものを生でほおばっていた。ベーコンはトレーに並べられていたから、スーパーかレストランの廃棄物として手に入れたのか。
彼がグルメならタラノキの新芽をサラダとしてパリパリ食うのだろうが、カロリーにはならない。だからタラノキにとっての天敵ではない。来年の春、僕がタラノキの新芽を欠いたとしても、育つための芽は残しておくから、やはり天敵ではない。
天敵は、貴重で高級食材でもあるタラノキだと知らない輩である。クワとともにこの夏を生き残ってほしいと切望している。

2019/06/25


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