川北英隆のブログ

長刀鉾のちまき

今日は祇園祭の宵山、日差しの少しある蒸し暑い一日になった。雨は夜も降らないようなので(と書いたら遠雷があり、夕立があるかも)、観光客にとってはいい日だろうが、人混みの中では汗だくになるはず。そんななか、カミさんが長刀鉾のちまきを買ってきた。
ちまきの写真をアップしておく。1000円だとか(関西人だから、すぐに値段の話題となる)。
祇園祭のちまき、かなり昔は鉾や山から撒いたと聞いた。厄除けの意味があるから、節分の豆撒きと同じ発想なのかもしれない。
ちまきだから食べられるのかどうか。今は食べられるちまき、つまり粽を売る山もあるらしい。もう少し調べると、昔も食べられるちまきがあったとか。いずれも山や鉾を維持するための収入確保の意味だろう。
とはいえ、ちまき、もともとは知の輪くぐり、つまり茅の輪と同じで、それが転じてちまきになったとの説が有力らしい。京都新聞のネット版に書いてある。
https://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/gion/history.html
先日書いた長刀鉾の長蛇の列は、その粽を買い求めるためだったという噂もある。確認していないが。
加えて、多数手に入れた粽をネットで販売する輩も出現している。ちまき、厄除けの物だから、ネットで買うと最初に手に入れた者の不幸が乗り移りかねない。おみくじと同じ原理である。ネットで買う方として、そういう「不幸」との不幸な出会いを考えないのだろうか。当然ながら、売る方に厄が降臨すること間違いなし、確約しておく。
で、写真の長刀鉾のちまき、今日の2時過ぎに鉾の近くを通りかかり、ついでに周囲を横目で見つつ歩いたところ、「ちまき売り切れ」の表示が張り出されるところだった。
今日は宵山、歩行者天国が始まるまでにちまきを売り切るのはほぼ計算通りか。でも、長刀鉾の保存会として、もう数時間ちまきを売れれば完璧だっただろう。この意味で、作る本数が少し足りなかったのかなと思える。
20190716長刀鉾の粽.jpg

2019/07/16


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