川北英隆のブログ

チリのサンチャゴ訪問

チリはサンチャゴで開催された学会に出席した。共同研究者として書き進めている論文を発表するため、出席を誘われた。WFA(World Finance Conference)という学会である。
チリは一度行きた国の1つだった。小学校の時から、あの細長さに興味があった。砂漠から寒帯まで揃っている。その長い海岸に沿って寒流が流れ、魚も豊富である。日本人にとって親しみの持てる風土かもしれないと思っていた。
チリの面積は日本の2倍、人口は1800万人である。政治、経済的には南米の他の国と異なり、安定している。公的年金制度では、その斬新な制度改革が有名だった。この改革、軍事政権下の、多分独裁的な行政の中で実施されたのだろうが、成功した事例として有名である(現在の評価は調べていないので不明)。
そのチリ、いつか旅行できるとすればパタゴニアを旅行するついでかなと思っていた。その場合、旅行の中心がチリではなくアルゼンチンになるだろうから、チリの首都、サンチャゴに寄らないかもしれない。
実際のチリがどうだったのかは後で書くとして、その行き方が遠いという意味で大変だった。今回は北米経由にした。行きはニューヨーク、帰りはロサンゼルスで乗り継いだ。知っている人は知っているだろうが、アメリカでの国際線の乗り継ぎは、一度入国しなければならない。入国審査、飛行機に預けた手荷物の受け取り、その手荷物の再度の預け入れ、出国審査となる。
しかも、出国時のセキュリティチェックがなかなか厳しい。靴まで脱がされる。このため僕の場合、アメリカの出入国時の基本はサンダル履きにしている。アホらしくて、ちゃんとした格好で乗り継ぎのための出入国をする気になれない。
それはともかく、入国審査となると時間がかかる。混む時間帯ともなれば大変だった(2時間近くかかった)記憶もある。そこで、乗り継ぎ時間に余裕が必要となる。2時間くらいしかない便だと乗り遅れる可能性もある。
今回の結論は、アメリカでの乗り継ぎに、行きも帰りも8時間とか7時間とか、信じられない時間を要することになった。飛行時間は、行きは日本(成田)からニューヨークまで13時間、サンチャゴまで10.5時間、帰りはロサンゼルスまで10時間、日本(関空)まで12時間だった。
で、最初の細長い国の印象にちらっとだけ戻ると、国の細さは人為的なもの、チリのサンチャゴを点として訪問すれば、国の細さに何の影響も受けていないように見えた。しかし、1つだけ違っていた。「奥様は魔女」みたいな言い回しだが。

2019/07/31


トップへ戻る