川北英隆のブログ

三匹目のゴキブリ

二匹目のドジョウならぬ三匹目のゴキブリ事件があった。「何のこっちゃ」というところだが、文字どおりのことでしかない。
1匹目はアマゾン川だった。ジュマ・ロッジという比較的町から遠い場所に泊っていたある夕方、ベッドの近く、部屋に茶色いのが出現した。そう記憶している。というのも、時差の関係で半分寝ていたものだから、100%の保証がない。
同室のが(海外旅行は安い「相部屋」を基本としている)、「叩き潰せ」とか叫んだような気がするが、そう言われるまでもなく持参していたスリッパで叩き潰した。意外にトロいゴキだった。
2匹目は帰国してからだった。持って帰った荷物をマンションの部屋に入れ、洗面所で手を洗おうとしたところ、殺気を感じた(ウソやろ)。床に茶色いのがいる。ゴキだった。近くにあった新聞紙を丸め、ゴキを叩いた。それが命中し、即死だったと思う。念のためにティッシュで握りつぶし(政治家みたいやな)、一件落着だった。その後で家内に聞くと、前日から入り込んでいて、叩き損ねたとか。どういう奴や。
これで今年のゴキも終わりかな(例年1匹か2匹だし)と思っていたところ、一昨日だったかの雷雨の日の翌日、3匹目を見つけてしまった。
西日が眩しいので閉めていたカーテンを、夕暮れ時に開けたところ、茶色いのと目が合ってしまった。サッシの網戸の上にいた。そこで、近くにあったタオルを握り、サッシの上のゴキを叩いた。サッシなので、残念ながら強くとはいかない。このため、叩いた瞬間に下に落ちたゴキ、まだ元気で、家具の奥の隙間に潜り込んでしまった。
仕方ないと思い、ゴキブリ退治用の薬品を家具の奥に一吹きした。これが効いたのか、しばらくしてゴキが隙間から出て来て、それも弱った様子なので、それ幸いとゴキをティッシュで摘み、潰した(ますます政治家やね)。
ゴキブリ、なかなかの悪役である。男でも、ゴキの姿を見ると平常心を失い、叫ぶのがいる(僕の友人がそうかも)。でもゴキブリ、咬むわけでもなく、血を吸うわけでもなく、大人しい。慌てず、騒がずに対処すれば、退治は簡単だろう。いまだに人間がゴキブリを嫌うわけを理解できない。
と言いつつも、僕としてもゴキブリは好きでない。食べて美味そうではないし(ゴキブリを大食いして死んだのもいるらしいし)。食べられないとすれば、殺されても仕方ない生き物である。

2019/09/06


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