川北英隆のブログ

長命寺山に登る

近江八幡周辺の山を歩いてきた。一番有名な山(?)は町の中心部の鶴翼山である。上に城跡があり、ロープウェイが付けられている。以前に登っているので、今回は鶴翼山の北側、長命寺山を歩き、ついでに近江八幡の西側にある岡山という山へ足を伸ばすことにした。
近江八幡の駅(JR東海道線)は旧市街から離れている。距離的には2キロほど、バスを待つのと歩くのと、時間的に大差ない。鶴翼山の時は歩いた。
今回はその更に先なのでバスの時刻表(近江鉄道バス)をネットで調べたところ、1時間に2、3本程度ある。「使える」というので、電車の時間を調べ、バスと合わせた。かつてならバス会社に電話で時間を尋ねたものだ。時代の進歩である。
近江八幡は琵琶湖の水運で栄えた。今は湖岸から離れているのだが、地図を見ると、長命寺山と鶴翼山が半島となり、琵琶湖に突き出していたと思える。
古い地図を検索するとやはりそうである。近江八幡はこの半島の南側に位置し、冬の北西の季節風の影響の少ない良港だったのだろう。もう少し調べると、長命寺山と鶴翼山の間は水路になっていて(自然か人工かは不明)、長命寺山側は島だったとか。今でも島という地名が残っている。
バスは鶴翼山の東側を走り、その北側、つまり長命寺山の南側、かつての水路沿いの道に回り込み、琵琶湖に面した長命寺町に出る。終点である。
湖の景色は後で見ることにして(あまり興味がないし)、バス停の向かいにある長命寺への指導標に従って、まずはお寺に参ることにした。横に車道もあるようなのだが、古い石段を直登するのが流儀というもの。808段と書いてある。
階段の横幅は大きい。さすが西国三十三所第三十一番札所である。これは、かつての近江八幡の財力に支えられたのだろう。今はというと、石段の痛みが気になった。808段が本当かどうか数えるのも難しい。石段の脇には院や院跡などの敷地がある。
途中、鳥居のような、門のようなものがある。冠木門というらしい(写真)。その上に駐車場がある。父親と母親が札所を巡った時は、この駐車場から参ったのだろうと思った。
ここから石段がきちんと整備され、すぐ上が本堂である。下の写真がその本堂への入口である。登ると、本堂のほか、三重塔、鐘楼などが周りにあり、さらに大きな岩もある。本堂から琵琶湖も見えた。
問題は、この本堂から、さらに上の長命寺山にどう取り付くかである。地形図によると、駐車場まで戻れば、本堂のある敷地の西側から山道が伸びている。これが正しい道順のようだ。しかし戻るのは面倒である。今回は鐘楼付近から山道に入れないかと探った。
20191222冠木門.jpg

20191222長命寺本堂へ.jpg

2019/12/22


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