川北英隆のブログ

津田山

長命寺山の北側に、同じ山群の最高峰である津田山(奥島山とも)がある。それを越え、さらに北に歩き、次のピークの手前にある峠から島町に下り、長命寺の方に戻ることにした。道はいいので、迷うことはない。
長命寺山から少し下ると津田山の大きな姿が見えてくる。針葉樹が少なく、雑木(広葉樹)が斜面を覆っている。長命寺山の北側の峠からは150m位の高度差がある。
登ると火山岩が点在していた。安山岩だろうか。頂上には付近で一番大きそうな岩があり、しめ縄が巻かれていた。御神体である(写真)。
その岩のすぐ先に三角点がある。424.5メートル、展望はない。
津田山から下ると、琵琶湖と、対岸に比良の見える箇所があった(写真)。この日、午前中は雲の合間から日差しがあった。琵琶湖が少し輝き、青かった。
途中、地形図の356メートルの小さなピークを越す。このピークは少し複雑である。テープと踏み跡に注意しながら峠への道に入る。
峠には右手から林道が登ってきている。その林道に下りる箇所に「通行禁止」の表示があった。長命寺川にも、駐車場から登ると同じ表示があったのだろうか。峠で、林業のためか、2人が登ってきたのに出会った。
峠を越えて、さらに登山道は続いているのだが、今回はここまで。右手に林道を下った。
9時から歩き始め、11時近くになったので、行動食(おかきとチョコレート)を食べながら歩いた。島まで下り、長命寺山の南側を歩き、北津田、中之庄を経て長命寺町の入口まで戻った。
町の手前で水路に架かる橋を渡り、琵琶湖の縁を南へと歩いた。右手に琵琶湖の水面が見える。
この付近、「水茎」と名付けられている。その昔、琵琶湖の続きで低湿地帯だったようだ。万葉集に「雁がねの 寒く鳴きしゆ 水茎の 岡の葛葉は 色づきにけり」とあり、それがこの地を読んだそうである。
向かった岡山が、この歌にある「水茎の岡」だとか。
20191222津田山.jpg

20191222琵琶湖と比良.jpg

2019/12/22


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