川北英隆のブログ

実家で得る年末の食材

年末だからというので郡山の実家に行った。正月らしく表を掃除することも目的であるが(ほんまかいな)、この時期にしか入手できない食べ物に釣られたことも大きい。
それって何か。前にもばらばらで書いたかもしれない。
1つは源九郎餅の中嶋で入手できる。羊羹である。
特定の時期にしか作らないと聞いている。採算に合わないらしい。本物の小豆を使い、あっさりしている。大量生産されていない、いわば手作りの美味さだろうか。
今回はその羊羹を買い、これもお勧めなのだが、正月用の餅も買った。今回は買わなかったが、なまこ餅も並んでいる。普通のん、桜えび入り、黒豆入りの3種類が並んでいた。
もう1つが山根の蒲鉾である。いつか忘れたのだが(一昨年だったかもしれない)、山根で蒲鉾を買おうと思ったところ、「正月用しか作っていない」と言われた。その前の年、年末に買った記憶があったから買いに行ったのだが。
普段、郡山市の旧市街地の人口では売れないのだろう。毎日食べるものではないし。蒲鉾も量産品か、大都市の蒲鉾屋しか成り立たない商売になったように思う。
京都では老舗が残っている。奈良県では、誰かが言っていたのを横で聞いていたところ、山根を含めて3軒しかないらしい。
最後に、葉っぱ付き大根を買おうと思い、最近見つけた小さなスーパーに寄ったのだが、これが休んでいた。年末なのにどうしたのか。ひょっとして寄る時間が早かったのか。おかげで、美味い大根の葉っぱを食べ損ねた。ウサギかいなというところだが。
最近、わが家では大根の葉を調理して、それも非常に美味いなと思いながら食べている。食材として白い根の部分よりも上等かもしれないと思うくらいである。それなのに、普通のスーパーでは葉を切り落としている。多分古いのだろう、時を経るにつれて食生活が貧しくなっていくと感じている。

2019/12/28


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