川北英隆のブログ

夏至の日食と頻度

今日は夏至でかつ日食だった。日食ということは新月であり、旧暦の1日(5月1日)である。京都では、16時過ぎから太陽が欠け始め、18時過ぎに普通に戻った。
夏至という長い一日だから、こんな時間帯でも日食が観察できる。とはいうものの、今日の京都の天気は上空に薄い雲が一面にかかっていたため、日食の観察には適さない。「どうも、太陽が暗くなったかな」と感じる程度だった。濃い目のサングラスで見ると、少し欠けているように見えた。
今日の日食のことをネットで調べてみた。いろんなことがわかる。
https://news.yahoo.co.jp/byline/moritamasamitsu/20200618-00183937/
那覇では太陽が三日月状になるが、京都では1/3欠ける程度で終わる。東京ではもっと欠け方が少ないとのこと。
要するに部分日食である。通常では大騒ぎするほどではないのだが、今回は注目点がある。それは、すでに書いたように夏至の日食だという点である。この現象、日本で見られるのは1648年以来とのこと。つまり前回から372年が経過している。といって、それで何かが起きる、たとえばコロナが地球から撤収するわけでもないが。
世界ではどの程度の頻度で日食が起こっているのか。国立天文台のサイトで調べたところ、2010-2030年の21年間で48回あるらしい。つまり、1年間当たり約2.3回の頻度で、世界のどこかで日食が起きている。とすれば、1年のうちの特定の日に当たる確率は約1/160だから、160年に1回程度は夏至に日食が起きる計算になる。
それが東京で観察できるかどうかは別である。昼と夜が半々だとして、夜は日食が見られないから、日本で夏至と日食が重なり、観察できるのは320年に1度程度か。372年ぶりというのは、計算上はそんなところだろう。
ということで、夏至に日食が見られた日本、幸運(不運?)でも何でもない。その珍しい日食の年に生きていたことが幸運かも。

2020/06/21


トップへ戻る