川北英隆のブログ

東京コロナでの外食事情

久しぶりに東京で宿泊することになった。今日7/22は出張日、用事を済ませてそのまま帰ろうかと思い、新幹線の予約サイトに入ると驚いた。もちろん多少予測していたのだが、4連休の前日の夜とあって、車両がかなり混雑していた。
正確に書くと、空き席もあった。でも、埋まっていないのは全体の1/3程度だったか。このため、隣に誰もいない席の予約はできそうになかった。少し考え、それなら東京に1泊し、翌朝の朝に帰る方が安全だと判断した。
オリンピックのため、海の日を移動させ、さらに特別休日(スポーツの日だそうな)を設定したうえでの4連休だった。オリンピックがなくなったから(失礼、延期になったから)といって、休日を平常ベースに戻すのが困難なのは理解できる。
問題は、「そうだ、旅行、行こう」というので、評判が地に落ちたGoToキャンペーンの開始タイミングを7/22に合わせたことだろう。悪乗りであり、ひょっとして誰かが旅行関係業界から山吹色の詰まった菓子折でももらったのではないかと邪推したくなるような、コロナ対策と逆行する愚も愚の愚策である。
そのおかげもあり、あえなく東京1泊となったわけだ。
問題は夕食である。コンビニなどの弁当でもいいのだろうが、あまりにも貧しい。思い出したのは行きつけの店のカウンターなら空いていそうなことだった。焼鳥と簡単な季節料理の店である。
店のドア前からちらっと伺うと、カウンターには誰もいなかった。店に入って、「カウンターでええか」と聞くと、「いい」とのこと。安心して座り、いつもの品を注文しようと思ったまではよかったのだが、コロナの影響だろう、数ヶ月来ないうちにメニューが変化していた。
要するにバリエーションが少なくなっていた。いつも好んで注文する季節料理が減っていた。客が少ないから、仕入れても余るのだろう。ビールのつまみにいつも頼んでいる刺身はあったのだが、一般的なものに変わっていた。「仕方ないな」というところだった。
コロナなりにちゃんとしたものを食べさせてもらったことに満足し、夕食を終えた。おかげで、いつもよりは安くついたのだが。
東京の友人から聞くところによると、比較的ちゃんとした飲み屋には客はほとんどいないとのことだった。そのせいで、料理の質が大きく落ちているとか。書き忘れたが、僕の入った行きつけの店、2階はテーブル席になっていて普段は満員に近いのだが、今回見ていると2組しか客が入らなかった。カウンターは僕だけだった。
勘定の際に店の景気を聞くと、「コロナにめげずに頑張ってます」とのこと。自虐気味だったかもしれない。自社ビルでの家族経営だから、何とかなるのだろうが。

2020/07/22


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