川北英隆のブログ

降伏が宣言されたその日

言うまでもなく、8月15日は終戦記念日である。1945年の今日、日本がポツダム宣言を受諾し、無条件降伏した。正午、昭和天皇が日本放送協会のラジオを使い、この事実を国民に知らせた(玉音放送)。何故、お盆(東京は違うかな)だったのか。
お盆だった理由はとくにないのだろう。
ポツダム宣言が日本に無条件降伏を求めたのは7/26、その後に原爆が広島と長崎に投下され、ソ連が土壇場(8/8)になって宣戦布告したことが影響したのだろう。ようやく8/14、天皇の参加を仰いだ会議(御前会議)で受諾を決定した。
20日近く時間を要したことになる。その間、議論が紛糾し、最後まで降伏反対派がいたとされる。6/23に膨大な犠牲者を出して終わった沖縄戦の結果を見て、いくらなんでも敗戦を悟らなければ無能の極値だろう。その後、即座に降伏の交渉をすべきだった。7/26のポツダム宣言は最後通牒だったわけだから、最長10日間もあれば決断できたはず。そうすれば原爆投下は当然なく、ソ連の参戦もなくて千島(北方領土)問題も生じていなかったのではと希望的に思ったりする。
お盆を選ぶことで、第2次世界大戦中の犠牲者に祈りを捧げようとの余裕なんてなかったにしろ、偶然8/15に降伏の受諾を国民に伝えることができたのは、当時の軍部が信じていた神国が、本当の意味での「神か仏の国」が降臨したのかもしれない。
もちろん、僕らの世代は戦後生まれである。今日時点で満75歳を超えていないと、つまり後期高齢者でないと戦前生まれではない。
書いたものを読むと、当日は晴天で暑かったとか。母親から当日の話を聞いた覚えはない。父親はビルマ戦線に駆り出されていた。身近で教えてくれる人がいないものだから(いたとしても85歳以上の世代だろうから)、当日の天気を調べてみた。
東京:晴れのようだ(降水なし)。最高気温32.6度、最低気温22.8度
京都:晴れのようだ(降水なし)。最高気温36.1度、最低気温22.6度
奈良:観測が始まっていない(残念)
札幌:晴れのようだ(降水なし)。最高気温30.3度、最低気温19.2度
福岡:晴れのようだ(降水なし)。最高気温32.9度、最低気温24.2度
広島:朝方雨、その後は晴れ? 最高気温33.1度、最低気温24.8度
名瀬:雨が降ったが、正午は一時的に止んでいる。最高気温29.1度、最低気温25.0度
(那覇の記録がないので名瀬で代替した)
鹿児島以南を除き、日本全国、暑い一日だったようだ。

2020/08/15


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