川北英隆のブログ

京都五山のコロナ送り火

昨夜は京都の晩夏の行事、送り火だった。「大文字焼き」、「山焼き」なんて言うと京都人に怒られる。「南都の若草山の山焼きやあらしまへんし」と。心のなかでは「ど田舎の奈良の・・」と思っているだろうが。それに「大文字焼き」とは和菓子屋だし。
今年の送り火、2つのニュースがあった。1つは、大、妙法、舟、大、鳥居の5つというか、妙法を2つに分ければ6つの形が、点もしくは点々になったことだ。密を避けるためだとか。見物客の密なのか、送り火を焚く関係者の密なのか。多分前者だろうが、よく知らない。
各形だが、花形の(右の)大文字は6箇所、妙、法、舟、左の大は1箇所ずつ、鳥居は2箇所だったらしい。「らしい」というのも、今回見たのは、右の大と舟だけだった。
コロナの中の「大」の送り火をアップしておく。大文字焼きではなく、点文字焼きになっている。それに南からなので歪んでいる。例年はK文字焼きに近い。
もう1つのニュースは、こちらの方が有名になったが、少し前(8/8)の青い大文字である。LEDで灯したとか。残念ながら実物を見なかった。
過去にも懐中電灯などを使った点灯事件が何回か(産経新聞によると4回)あったらしい。
https://www.sankei.com/west/news/200814/wst2008140008-n1.html
僕が聞いているのは、送り火の当日のその時間、大の字の肩で懐中電灯を照らして、「犬文字焼き」にした事件であるが、産経新聞には掲載されていない。偽情報というか面白情報だったのだろうか。
送り火、その維持は大変である。山の草刈り、焚き火の台の設置と修理、薪の準備、点火、消火といろいろありそうだ。当日に雨でも降れば大変だし、それも近年の40度近い気温の中で、朝から準備をしないといけない。関係者、「今年は楽やったね」、「来年からは点々焼きにしようか」、「それも赤いLEDで」と冗談半分に話し合っているかもしれない。
それでは意味がないのだろうが、逆に、「点々焼きでよかったら、わてらも来年から参加したい」という山が登場するもしれない。「小」なら5箇所くらいの点火でよさそうだし。
20200817大文字送り火.JPG

2020/08/17


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