川北英隆のブログ

キダチダリア

何年前からだろうか、気になっていた花がある。この時期に咲く、背丈が3メートルを越す花である。色はピンク、一重で大きい。
最初に見たのは大学への通勤路でだった。小さな家の庭に植えられていて、花が2階に近く咲いていた。すごく立派な花で、季節も初冬だから目立った。他人の家の前に立ち、じっくりと観察するわけにもいかず、しかも花までの距離が遠いから、「なんやろ」と思う程度で終わった。
何年かして、その家が建て替えられ、花もなくなった。でも、その花の人気が少しずつ高まってきていたらしい。ときどき、いろんな場所で見かけるようになった。広い畑でも咲きはじめた。僕自身もスマホで写真を撮るようになり、じっくりと観察することも可能になった。と、ダリアの一種ではないかと思い始めた。
いくつかの単語を入れて検索し、ようやくその花の名が判明した。ちなみに、画像検索が手っ取り早いと思ったものの、これはうまくいかなかった。
花の名はキダチダリアである。皇帝ダリアとも呼ばれるらしい。写真をアップしておく。
園芸種かとも思っていたのだが、「メキシコ、中米、コロンビアの原産」(Wikipedia)とある。多年草だそうで(確かにそうだが)、毎年枯れたようになり、翌年になって急速に成長する。
ダリアをはじめとするキク科の植物、木になるものもあり(キリマンジャロで見かけた)、キダチダリアのように竹と同等の成長を見せるものもあり、すごい生命力だと思ってしまう。
20201208キダチダリア.jpg

2020/12/08


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