川北英隆のブログ

証券会社の過剰説明

某大手証券会社の外貨建MMFを全額売却した。大した金額を持っていなかったし、金利も付かないので。人生の整理の一環かも。と、その手間が尋常ではなかった。
そもそもインサイダー取引規制の関係もあり、証券の売買から遠ざかっていた。大手の外貨建MMFにインサイダーの懸念はないのだが、それからも遠ざかっていた。これが、今回の取引が面倒だった理由の1つである。しかし、これだけではない。証券会社の窓口での対応がワンパターン化している。
言われたことを思い出しつつ書いておく。あまりにも多くのことがあって、記憶違いがありうると思うが、大枠では正しいはず。
その前に、最近、証券会社にこちらから電話することは滅多にないのだが、驚いたのは直接繋がらないことである。録音された声の指示に従い、用件番号を入力しなければならない。それに喋り方がのんびり過ぎる。僕が関西人のこともあり、「とっとと喋れや、電話代はこっち持ちやで、えらい損や」と思ってしまう。
それに、実家の電話は確かデジタルでなかったのだが、両親が生きていたとき、証券会社への連絡をどうしていたのだろう、注文できなかったのではと思った。電話するのも大変、そら個人がネット証券に流れるはず。
ようやく担当者が電話に出てきた。口座などの確認手続きの後、外貨建MMFの売却を伝えたところ、インサイダーの確認があった。外貨建MMFなので「関係ないやろ」とは思ったが、ある程度は仕方ないか。
次に聞かれたのが届け出てある証券投資に対するスタンス(積極投資か、安全重視かなど)の確認、職業の確認などである。長く取引していなかったからだろう。
その後だったか、「外貨建MMFの目論見書が変更になっていて、それを渡さないと売却できないので、それを郵送して、届いた頃にこちらからもう一度電話する」と言われた。「買うわけでなく、売却するだけなのに」と思ったが、外貨建MMFの口座自身は残るからかも。
担当者から電話があった日、外出していて電話に出られなかった。(翌日ではなく)翌営業日の朝、電話があり、それには出ることができた。会議の直前だったが。
電話の内容は、目論見書が届いたことの確認だった。「届いた」と言うだけでいいのかと思ったところ、外貨建てなので為替リスクがあることから始まり、いろいろとリスク(組み入れている債券のデフォルトリスクなど)の説明があり、手数料の説明もあり、それを認識した上で投資しているかというものだった。「もう一度外貨建MMFを買うことはほぼゼロなのに」と思いつつ、途中から受話器を遠ざけて聞いていたので、「よろしいですか」の確認に対する返事が少し遅れた。
それで済んで、いよいよ売却の確認かと思ったところ、電話で確認した事項を入力した後(多分、為替レートの確認もあるのだろう)、もう一度電話して売却の注文を受け付けるとか。会議が迫っていたので、電話に出られる時間を告げておいた。
次の電話もタイミングよく、次の会議の直前に架かってきた。ようやく売却できた。
「終わった」と思ったところ、売却代金で個人国債を買わないかと勧められた。キャンペーンで現金がもらえるとか。「それもええな」と一瞬思ったが、買える金額からすると利息は数百円(数十円?)、子供の使い未満である。「考えときまっ」と返答したところ、さすがに理解してもらえた。「今度は終わった」と思ったところ、「ネット口座にすると便利」とかで、切り替えを勧められた。「そらそうや、この切り替え勧誘のための数日にわたる面倒な手続きやったのか」と納得し、「ええよ」と返事した。
ネット口座についても一通りの説明があった後、申し込み書類を郵送するとのことだった。以上、外貨建MMFの長かった一連の手続き、ようやく終わりの始まりが見えてきた。

2021/01/13


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