川北英隆のブログ

新幹線の遅れと低能力

今日、緊急事態宣言にもかかわらず東京に出かけ、新幹線の遅れに遭遇した。最初は遅れを回避したと喜んだのに、実際は逆だった。
仕方ない場合に東京に出向く。新幹線に乗る頻度は一時の1/3未満になっているが、それでも会議の議長を依頼されている案件や、微妙な案件では仕方ない。
そんな今日も東京に出かけた、京都駅に着いて、遅れていることに気づいた。「京都と米原の間で設備の点検をしていたため」とかで、京都と米原の間で遅れが生じているとの掲示だった。
ノウハウの一端を明かすと、予約する新幹線は大阪発の(詳細は調べないため、正確には大阪発らしき)列車である。今日の新幹線も大阪発だったのだろう、京都駅の案内では遅れていなかった。他の列車は掲示のとおり、10分から20分程度遅れていた。
でも、「京都と米原の間」の点検と、大阪発か、広島か福岡発かなどとは「関係がないのになあ」と思いつつも、「点検をしていた」という過去形の表現に安心し、予約していた列車に乗った。
ところが、である。京都駅を出た瞬間、列車が停車した。停車直後の車内アナウンスをまとめると、「京都と米原の間の上り(東京行き)の信号機が赤になるため・・列車が1本ずつ確認しつつ進行していたが・・作業員が点検作業を開始したのでしばらく停車する」とのことだった。確かに、乗った列車が停車した直後、下りが2本通過したものの、それ以降は下りも動かなくなった。人的な作業を始めたのだろう。
「駅での掲示と違うやん」である。「点検をしていた」とは過去形であり、点検が終わったことをほのめかしている。実際は「点検を予定している」との現在形か、「点検している」との現在進行形が正しい表現ではなかったのか。
そこで瞬間、JR東海は「低能やな」と思ったものの、でも「低能」とは差別用語だろうから、「低能力やな」と思い直した。この程度の日本語能力では、車内放送を車掌らの英語に頼るなんて夢のまた夢、「まずは日本語能力の再教育から始めてほしいもんや」と、切に願った次第である。
実際のところ、50分遅れた。
そんな新幹線、米原を過ぎて素晴らしい伊吹山に出会った(写真)。早朝に冷え込んだのだろう、低い雲が白銀の伊吹山の麓に漂っていた。そういえば今年の富士山、北斜面は不明なものの、南斜面に雪がほとんどない。これは珍しいことである。
20210121伊吹山.jpg

2021/01/21


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