川北英隆のブログ

烏ヶ岳に寄る

大納言から車道を歩き、アセボ峠に戻り、三雲方面に下った。県道には歩道がないものの、通行量は多くない。ゴルフ場付近から烏ヶ岳が立派だった。その下に不動の滝がある。小ぶりながらいい滝である。下流部がゴルジュ状になっている。
三雲の集落の上で交差点に出る。県道を右(東)に折れる。少し登りになる。小さな川を渡ると右(北)に車道が分岐する。林業用の道だろうか、入口にチェーンが張ってある。この車道が烏ヶ岳への登山口になる。なお、この林道の入口に向かい、下の沢沿いの実線路から踏み跡が上がってきているのを確認しておいた。同じ道を戻った場合、その実線路に下り、三雲駅に向かうのが近道だからである。
林道に入る。舗装がしてある。何回かヘアピンを描き、そこにはショートカット用の踏み跡があるように思えたのだが、草が多そうだった。仕方なしに忠実に林道を歩いた。林道が南西を向き、やがて地道になる。道に生えた草が多くなり、尾根にぶつかるように林道が途切れる。その奥、小高い部分に標識が見えた。烏ヶ岳への登り口である。
林道の終点から尾根に取り付く部分は急なものの、すぐに尾根の上に出る。烏ヶ岳の北尾根である。林道のなかった頃、作業のために三雲からこの尾根を登ったのだろう。
踏み跡らしきものが尾根の上に続いている。登りは簡単で、高みを目指せばいい。山頂から北東に伸びる尾根と合流し、最後に東尾根とも合わさる。山頂は尾根の合流点の右(西)にある。484.9メートルの三角点は土塁のような上にあった。
山頂の北側、木の間から見える飯道山を眺めながら休息を取り、どう下山するのか考えた。同じ道を下るのが一番簡単なのだが、芸がない。破線路の記されている東尾根はどうか。合流地点の状況を見ればある程度わかる。
合流点をざっと眺めたところ、東尾根にも踏み跡がある。北から上ってきた尾根と明瞭さで甲乙がない。そう判断し、そのまま東尾根を下った。広葉樹林が多いから、冬場は展望が利いて助かる。
すぐに急な下りとなるが、踏み跡は明瞭さを増す。とはいえ、灌木が道に被さり、少しうるさい。ルートは東尾根上の430メートルの小ピーク付近を通り、そこから北に向かう尾根に折れる。この部分が地形図との違いになっている。
小ピークから尾根を下る。急な部分と、灌木や倒木が塞ぐ部分はあるものの、踏み跡は明瞭だった。もっとも首に巻いていたタオルを失ってしまった。灌木で引っ掛けたようだ。
尾根が向きを次第に東に変え、緩やかになる。県道のトンネルが下を通る付近まで、地形図の破線路をたどれたものの、右手下にトンネルの出口を見た先から踏み跡が怪しくなった。結局は破線路が描かれた南側の小さな尾根をたどり、最後は適当に歩いて、草津線の西側に描かれた実線路に出た。鉄道は実線路の下にあり、崖になっている。
実線路を北に歩くと沢に出る。その沢沿いに東に下り、線路を渡る。後は線路沿いの車道を三雲駅まで歩くだけである。
林道入口から取り付き点まで20分、取り付き点から山頂まで15分、山頂から実線路まで65分、そこから駅まで20分だった。
写真、上は烏ヶ岳から東尾根を下った地点で見た飯道山、下はゴルフ場(甲賀カントリークラブ)からの烏ヶ岳である。
20210301烏ヶ岳からの飯道山.jpg

20210301ゴルフ場からの烏ヶ岳.jpg

2021/03/01


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