川北英隆のブログ

能勢歌垣山から茨木竜王山へ

今週は大阪と京都の境の山だった。能勢に入り、茨木に抜けた。行き帰りとも最寄り駅からバスを利用するコースになる。歩いた山名は、歌垣山(554.3m)、鴻応山(こうのやま、678.7m)、湯谷ヶ岳(ゆうやがたけ、622.1m)、竜王山(509.8m)である。
能勢電鉄の山下駅から阪急バス、口山内行きに乗り、終点で降りる。そこから東に歩き、歌垣山に登った。歌垣とは嬥歌(かがい、辞書の漢字は嬥と歌の順)のこととかで、日本の古代(?)に行われていた(今でも東アジアに残る)若い男女の集団見合いのようなものである。歌垣山は筑波山、杵島岳と並ぶ嬥歌の三名山(?)だとか。
その後、南東方向に車道を歩き、鴻応山と、その隣の湯谷ヶ岳を越えた。湯谷ヶ岳の南側でバスに乗っても良かったのだが、ついでだからとさらに南東に車道を歩き、竜王山に登った。その麓のバス停、忍頂寺から阪急茨木駅行きのバスで戻った。この路線バスは1時間に1本ある。
このうち、歌垣山はハイキングコースである。公共交通手段で行くには不便だが、コースは整備されている。
鴻応山と湯谷ヶ岳はこの付近の盟主とも言うべき山なのだが、コースは整備されていない。両方とも南側から往復するのが一般的なようだし、ガイドブックにもそうあるが、ハイキング気分で入ると問題が生じるだろう。今回は両方とも登りは西側から、下りは南に下りた。西からの登りはルートファインディングが必要だった。
帰りに立ち寄った竜王山は信仰の山である。参道が整備され、舗装された東海自然歩道も通っている。東海自然歩道にはチェーンが設置されている。登った時に、そのチェーンが外されていたので、車でも山頂近くまで上がれそうだった。車での通行に許可が必要かどうかは不明だが。
口山内バス停から忍頂寺バス停まで6時間50分かかった。
写真、上は歌垣山の男山山頂に立てられた碑である。左の小さい方の碑には、1068年に大嘗祭の米に指定されていた歌垣山の麓の里(倉垣)を訪れた役人が読んだ「くらかきの里に波よる秋の田は としなかひこの稲にぞありける」が刻まれている。よく解らないが、「としなかひ」とは彼岸のことか。なお、歌垣山の三角点は南側の女山にある。
下の写真はこの歌垣山の男山からの妙見山(左奥の一番高いピーク)と六甲山(右の遠いピーク)である。
20210305歌垣山の碑.jpg

20210305歌垣山から妙見と六甲.jpg

2021/03/05


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