川北英隆のブログ

BIOS更新でパソコン停止

HPのパソコンを使っている。そのパソコンのBIOS更新をしたものだから、3時間近く悪戦苦闘した。藪山よりも辛かった。
実は使っているパソコン、ジョンズ・ホプキンス大学のコロナ情報の閲覧時に不具合が生じていた。完全な枠組みで表示されない。マイクロソフトの更新プログラムをインストールしたら回復するのではないかと思い、その更新プログラムを見つけた。その下にHPのも並んでいたので、ついでだからと何気なしにインストールを選択してしまった。しかし、このHPの更新プログラムは、何とBIOSだったのです(奥様は魔女かいな)。
よく知らなかったのだが、BIOSを更新すると、パソコンのPINコード(暗証番号)の再設定が必要になるとか。PINコードはマイクロソフトに強制的に設定させられたものだ。
BIOS更新後に立ち上がったパソコンの画面に、更新せよと表示があった。「どうせPINコードの再設定に際してマイクロソフトは、自社のシステム用の暗証番号を聞いてくるに違いない」と思い、別のパソコンを立ち上げ、マイクロソフト用の暗証番号を確認した。
やはりPINコード変更のためにマイクロソフトは暗証番号を要求してきた。それを入力し、マイクロソフトがメールで送ってきたセキュリティコードも入力し、PINコードの設定に入ろうとしたところ、「お待ちください」との表示の後、画面がブラックアウトしてしまった。
しばらく待ったが、何の反応もない。マウスのポインターだけが動く。いろいろ試したが画面表示に戻らないので、電源を強制的に切り、立ち上げてあった別のパソコンで、修復の方法がないかネット検索した。2つの方法を見つけ、役に立ったので書いておく。
第1の方法は、HPのサポートのサイトである。(当然、HPのパソコン用)BIOSの修復方法である。それによれば、Windowsキー(左下にある四角が4つ組み合わさった図柄のキー)とBキーを押してからコンピュータの電源を入れる。ビーと音が何回か聞こえ、BIOSの修復が始まる。
第2の方法は、パソコンの電源を入れた直後に「hp」のロゴが表示されるので(表示されないことがあるので、その場合は役立たない)、その瞬間にF10のキーを押す。と、BIOSに入れるか、BIOSがWindowsを立ち上げてくれる。
今回、状況がよくわからなかったので、第1の方法を試し、その後に第2の方法に入った。と、第2の方法を実施した瞬間、初っ端に行っていたマイクロソフトの更新プログラムに関するシステムの再構築が始まった。これがパソコン内で引っかかっていたのかもしれない。ようやくのことPINコードの設定に戻ったのだが、何と、「インターネットに接続されていない」と表示された。「そんなことないやろ」と「設定継続」をクリックしたところ、再び画面がブラックアウトした。インターネットにはWi-Fiを使っているのだが、そのWi-Fi接続用の暗証番号もゼロクリアされた可能性がある。
再度、第1の方法と第2の方法を使い、Windowsを立ち上げ、PINコードの再設定のところまで進んだ。悪夢があるので、PINコードの再設定は行わず、マイクロソフトの暗証番号で入ったところ、無事に立ち上がった。
思うに、今回は最初から第2の方法だけで良かったかも。最初に電源を強制的に落として再度立ち上げた時、hpのロゴが表示されたので。
教訓である。1つに、BIOSの更新は滅多なことではやらない。いろんな設定がゼロクリアされる可能性がある。2つに、BIOSの更新などを行う場合、予備のパソコンを準備しておくこと。なければ、暗証番号などをすぐ取り出せるように控えておくことである(何が必要になるのか事前にわからないので、リスクは残る)。3つに、BIOS更新などの場合、万が一のために、データは外付けハードディスクなどに保管しておくことである。

2021/04/04


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