川北英隆のブログ

三草山を散策がてらに

才ノ神峠に佇む江戸時代初期の道標とその横のお地蔵さんに別れを告げ、三草山へのハイキングコースに入った。入り口には道標があり、木の階段が設置されている。階段を登るのは結構疲れるのだが、急な箇所は助かる。
下の方で咲いていた山桜が、山頂付近ではまだ咲いていなかった。途中で少し傾斜の緩む箇所があり、最後に一登りすると広い山頂に着く。564.0メートルの三角点がある。広場のような山頂を笹が覆っているのだが、刈払いと鹿の食害なのか、背が低い。その中、落葉広葉樹が散在するだけで、展望が良い。昨年6月だったか、苦労して下った羽束山が低山とは到底思えない雄姿をだった。
下りは主稜線を東にたどった。最初は南東に下り、やがて真東を向く。コースの傍はミズナラと笹で、展望がある。標高420メートルの鞍部で南北に道の道にぶつかる。ハイキングコースは北に向かうのだが、今回は南に下り、上阿古谷(かみあこたに)の村を目指した。
もっとも、どう下っていいのか不明だった。というのも、ヤマレコの足跡が谷に沿った破線路をそのまま降らず、標高400メートル付近から等高線と並行に西向きに進み、そこから実線路(林道)に向かって南に下っていたので。谷をそのまま下ると藪に突っ込むのかと思い、今回はヤマレコの足跡に沿って下った。鞍部からの下りと、等高線と並行に西に進む部分は灌木や草地である。林道へと下る部分は植林の中だが、すぐ林道に出る。
後は林道を下るだけ、途中から舗装のしっかりした車道になり、上阿古谷の村に出る。途中、三草山が見えた。山腹には山桜が咲き、木々の新芽が淡い緑に揺れ、立派な山だった。
上阿古谷では大歳(おおとし)神社にちらっと寄った。脇に公民館があり、そこに集まっていたオバちゃんに、「怪しい奴」とばかりにギロっと睨まれた。
上阿古谷からは南東に伸びた車道を歩く。国道173号線と接続する道なのだが、峠越えである。舗装の淡々とした勾配を上るのは、歩き疲れてきた者にとって負担である。
小さな峠に着くと、東側にはほとんど下らずに民田の村だった。竜宮山が見える(三角点のあるピークは見えず、その手前のピークが見えているだけだろうが)。民田のお寺(善久寺)から登るつもりだったので、それを目指した。
上の写真は上阿古谷の手前から見た(南側から見た)三草山、下は三草山山頂からの羽束山である。
20210406三草山を.jpg

20210406三草山からの羽束山.jpg

2021/04/06


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