川北英隆のブログ

房総半島の権現森

東京に出てきたついでに軽く歩いた。天気が良くないし、どうしようかと少し考えた末に選んだのが、千葉は房総半島にある権現森という丘である。チバリーヒルズとでも呼ぼうかというところだが、不動産会社の回し者的になるし、そもそも千葉は丘だらけだ。
何故、権現森を選んだのか。理由は単純、一等三角点があり、古くからの風景が残っていそうだったから。標高は173.0メートル、車であればあっという間に頂上なのだが、公共交通機関を使う場合、そこまで簡単でない。
どう行くのか。地図を見て思案した。西側の小湊鉄道から歩くのか。しかし距離がある。丘1つを登るためにタクシーを使う気にもなれない。
バス停を探したところ、外房線の茂原駅から平日なら1時間に1本程度出ていると知った。外房線には東京駅から直通列車がある。ここまで分かれば、それに権現森だけで満足するのなら簡単である。
茂原駅に降り、南口から小湊鉄道バスの「ロングウッドステーション」行きもしくは「労災病院」行きに乗る。降りるのは六地蔵もしくは六地蔵局前である。その後、六地蔵で降りた場合は地図に記された南に延びる車道を、六地蔵局前の場合はバス停から南の伸びる坂道を歩けばいい。後者は途中で六地蔵からの車道と合流する。
別の見方をすれば、六地蔵からの方が距離は短い。ただし権現森の手前まで車道歩きだというのが面白くない。もっとも、車道といってもほとんど車が通らないし、周りが森や畑だから不快ではない。
その車道が小さな峠を越えて下る手前で、右手に鳥居が見えてくる。それに向かって歩道が伸びている。この道が権現森にある武峯(たけがみね)神社への参拝路である。ヤマトタケルを祀るという。
参道は森の中にある。すぐに長い階段となり、登り切ると小さな社がある。その左後ろに一等三角点があった。神社は深い森の中にあり、バス停からの道とは別世界に近い。開発から免れてきたようだ。その森の中、ホウチャクソウ(チゴユリの類)、ムラサキケマン、マムシソウなどが咲いていた。どこかでカエルも鳴いていた。
帰りは同じ道を戻った。バス停は、行きは六地蔵、帰りは六地蔵局前と少し違えたが。往復30分だった。
簡単に終わったため、バスの時間まで間があった。近くに「道の駅」があるので、そこに立ち寄って時間を潰した。
写真、上は権現森の山頂にある武峯神社である。下は権現森の三角点である。
20210414武峯神社.jpg

20210414権現森三角点.jpg

2021/04/14


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