川北英隆のブログ

八幡山と格闘する

城山から下り、船井神社を見た後、城山の麓を北から西へと歩き、大堰川を渡り、県道を南西に下った。もう一度橋を渡る。大堰川の支流、園部川の橋である。すぐに丘の麓で突き当り、左(東)に折れる。丘の北の鼻が近い。
この付近は大堰川と園部川が合流し、また丘が迫っているため、洪水が頻発したらしい。その合流地点の横、丘の鼻には洪水へのお守りだろう、小さな水天宮が祀られている。その先の鳥羽の村は山陰街道の宿場町として栄えたようだ。
鳥羽村を南に下り、家並みを過ぎると、次の丘がある。八幡(はちまん)山である。その北の端に大きな杉が2本立つ。八幡神社である。洪水の時、少し上流の村から流れ着いた神様で、一度戻したがまた流れてきたので祀っているとか。
八幡山はこの八幡神社の裏山に相当する。登路があるのだろうと思っていたが、はっきりしたものはなかった。いずれにしても神社から登り、稜線をたどって山頂に行くしかない。というので、社の裏手から適当に登った。最初は急だったが、そのうちかすかな踏み跡も出てきた。植林、広葉樹、灌木の混じる林の中、尾根を適当に歩き、171mの標高点に達した。ピークの目印を探したが、山のプレートも何もなかった。
このピークの南にもう1つ、176.1mの三角点ピークがある。そこには何か目印があるだろうと、次にそれを目指した。尾根筋らしき部分を歩き、南に進んだ。踏み跡はほとんどなくなった。その代わりかどうか、大きな穴が尾根に開いていた。下に洞があるのかもしれない。
少し下り、鞍部に出る。右(西)から明瞭な踏み跡(溝)が上がってきていた。下山道を見つけて安心し、三角点のあるピークを目指した。かすかな踏み跡が尾根付近にあるので、それをたどった。広葉樹の林である。ピーク(180m)に到達するが、目印も三角点もない。三角点は最高点から少し下りた地点だと確認し、GPSを頼りに三角点ハンターになった。
少し西に下り、大きな建造物を発見した。(後で知っただけだが)グーグルマップでも確認できる丸い建造物で、水道施設らしい。四囲に柵が張り巡らされている。
「三角点はひょっとしてこの中」と思いつつ、柵の外側を歩いて三角点に接近した。この柵の周りの藪が酷く(柵の中は多少手入れされているため周囲の日当たりが良く、灌木類の成長がいいのだろう)、サルトリイバラや普通のイバラが混じる。それに絡め取られ、傷を負い、ようやく三角点とGPSの位置表示とが一致する地点に出た。でも、三角点がない。
「やはりかな」と柵の中を覗くと、あった。半分草に隠れていたが。場所は水道施設の北西の角である。
後は鞍部まで戻るだけ。鞍部からは溝状の道を西に下る。すぐに八幡山の西麓を周る道に出た。
八幡神社から山頂を越し、三角点を探し出し、八幡山の西麓に出るまで50分かかった。
写真、上は八幡山と八幡神社である。鳥居と、その横に2本の大きな杉が見える。下は八幡山の三角点(点名、玉ノ井)である。下のつやつやした黄緑の丸い葉が、若々しいサルトリイバラである(敵ながら、まさに天晴な姿かな)。
20210512八幡神社.jpg

20210512八幡山三角点.jpg

2021/05/12


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