川北英隆のブログ

日本コバへ登る

京都を東海道本線の始発に乗ると、八日市駅始発のバスに間に合う。この接続、ソフトでは見つからない。近江八幡での近江鉄道への接続時間が3分なので出てこないのか。手探りで見つけた。この始発のバスに乗ると8時前に歩き始められる。真夏にふさわしい。
永源寺車庫のバス停は相谷町にある。車道を歩き、村中を通り、愛知(えち)川を右岸に渡る。橋から見た愛知川の渓谷はなかなかである。すぐ上流に永源寺ダムがあるので水量は少ない。ダム完成以前はどんな絶景だったのか。大学を卒業する前後、友人のM君が愛知川の(実現しなかった)沢歩きを提唱していたのが理解できた。
車道で小さな尾根を越し、松尾谷に下り、そこの分岐を左に取り、坂道を登る。すぐ車道の右側に松尾谷へ下る道がある。それに入る。沢に下り、対岸に移る。そのまま尾根に向かって登ってもいいのだが、松尾谷の2つの名のある滝のうちの識廬(しきろ)ノ滝が近いので、それに寄り道した。もう1つの永禅ノ滝は遠そうなのでパスしたのだが。
識廬ノ滝へはそのまま沢の左岸を歩く。直前の渡渉といい、沢の水量が多い時には支障が生じそうだった。今回は盛夏のこともあり、沢に水がなく、滝だけが滔々と落ちていた。
滝から戻り、尾根に取りつく。道は、すぐ上で永禅ノ滝への道を分け、松尾谷の支流の右岸上部をたどるようになる。ハイキングコースとして整備されたようだが、利用者がいかにも少ない感じだった。やがて沢から離れ、尾根へと上がっていく。最後にザレ場の滑れやすい箇所を過ぎ、日本コバの南尾根に達する。ここで元ハイキングコースは尾根を南に下る。日本コバへは尾根を上がる。
尾根道は比較的よく踏まれているものの、最初の登りが急でかつ小石が多く滑りやすい。このため、木を頼ることになる。尾根はというと、松の目立つ林から始まり、そのうちに広葉樹が多くなる。次第に尾根の傾斜が緩やかになる。遠くに日本コバの東西の尾根が時々見えるものの、山頂は見えない。
道が西に振れ始め、樹木の背が低くなったなと思うと、三角点にある日本コバの山頂に着く。山頂は多少切り開かれているから、かつては展望があった(展望を作った)のかもしれないのだが、今は展望がない。
山頂では先のコースを確認することも兼ね、小休止にした。
写真、上は日本コバの三角点である。下は山頂手前の広葉樹林である。
20210813日本コバ山頂.jpg

20210813日本コバの広葉樹林.jpg

2021/08/13


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