川北英隆のブログ

国境から乗鞍岳へ

列車が混むと嫌なので、7時台の永原行きには乗らず、その前の今津行きに乗り、乗り換えてマキノに行った。今津で福井行きに乗った。予定していたよりも10分以上早い乗り換えとなった。マキノ駅で悠々とバスを待ち、第一タクシーのことも知った(直前のブログ)。
コミュニティバスにはもう1人の登山者が乗った。京都から一緒だった。どこに行くのか知らないが、乗鞍岳まで同じコースを歩いたから、高島トレイルを歩くのだろう。クッションを持っていたから野宿するのかもしれない。
終点の国境で降りる。この愛発越の道は古い街道だったとか。峠に関があり、かつては鈴鹿の関、不破の関と並び、3関の1つだったとある。日本海側から京都に入る重要な街道だったらしい。
国境の西側はスキー場である。場内に続く道路に入り、ゲレンデの中の道を右手、左手と折れ、スキー場の最上部に達する。右手に高島トレイルの表示がある。
高島トレイルの登りは花崗岩質で半分腐り、沢状に掘られた道になっている。時々石英が混じる。灌木帯が終わり、ブナが出てくると稜線が近い。標高770m付近で稜線に出る。尾根を送電線が越すため、巡視路の目印が稜線の手前にあった。
乗鞍岳を往復する。ハイキングコースとしてよく整備されているが、分岐の部分の表示が壊れていて見えにくい。789mの標高点を越した後、乗鞍岳への登りとなる。最初に送電塔が中腹にあるピークを越える。その後、左に折れるようにして(入口が草に覆われている)乗鞍岳の手前のピークに登るのだが、ここで地図を確認せずに右手に行ってしまった。すぐに間違ったことに気づき、乗鞍岳の手前のピークに直登した。このピークと乗鞍岳の間の稜線から琵琶湖方面、伊吹、鈴鹿がよく見える。当日の朝は空気が澄み、よく晴れていた。久しぶりの展望を楽しんだ。
乗鞍岳の山頂はススキなどの草に覆われていた。古びた建物があり、展望も少ない。三角点を確認し、少し戻って展望を楽しみながら水分補給をした。同じバスだった登山者が登ってきた。
その休息時間に岩籠山と、そこに至る(これから歩く)稜線が見えることを発見した。岩籠山の西の肩の奥には日本海(敦賀湾)が少し見えた。愛発越付近が日本海と琵琶湖を結ぶ最短ルートだろう。地図で距離を計測してもそのようだった。
展望を楽しんだ後、分岐まで戻った。岩籠山への尾根にはしっかりとした道が伸びている。送電塔の巡視路だからである。道標はない。岩籠山が近くに見えたのに意を強くして入った。
というのも、ネットで調べたところ、「ヤブが酷い」と書いてあったので。とくに最初の三角点のある786.6mピーク付近が酷いらしい。確かに乗鞍岳から見ると平らなピークで、尾根が不確かなようだった。
上の写真は乗鞍岳付近から見た岩籠山(中央左のピーク)とそれへの稜線である。岩籠山の左にうっすらと海が見える。岩籠山の右にある平らなピークが縦走の最難関と書かれていた786.6mのピークである。下の写真は分岐である。まだ秋のはじめなので道に草が多い。
20210911岩籠山とそれへの稜線.jpg

20210911分岐.jpg

2021/09/11


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