川北英隆のブログ

朝日峯へ

タカノスからの下りは難しかった。南に下るのはわかっていたのだが、目に入った踏み跡をたどると西尾根を進み、すぐに踏み跡も怪しくなる。GPSで間違いを確認し、山頂に戻り、木立の隙間から南へ一気に下ることにした。これが正解で、踏み跡も出てくる。
下り切り、次の620mの等高線ピークに登る。そのピークの手前でタカノスがちらりと見えた。
この620mの等高線ピークは東に進みすぎないよう注意し、南西に下る。その下りで、少し尾根から外れたかなと思うと下に林道が見える。あまり使われていない林道だった。峠には獣用の罠(檻)がある。峠の先でも2つ見た。
峠から582mのピークに登るのだが、倒木が出てきた。山頂付近はヤブが多かった。適当にやり過ごし、田尻峠へと下るが、峠へのアップダウンも倒木とヤブの障害が多い。
田尻峠もヤブっぽい中だった。名札だけがある。峠の西側にあった田尻は廃村だとか。細野口からの川も田尻谷との名が付いていたのを思い出す。田尻峠ももはや使われず、名前だけが残っているのだろう。
田尻峠から602mのピークへの登り部分には、植林用だったのだろうか、古いネットが張られている。相変わらずのヤブや倒木と合わせて非常に歩きにくかった。
602mのピークを越すとヤブと倒木が多少ましになる。木の間の先に朝日峯と竜ヶ岳(と思う)が見えるようになる。590mの等高線ピークを越し、570m強の峠から朝日峯への登りが始まる。
地形図では峠から距離にして100mほどは緩やかな登りのように記されているが、実際は急登が続く。航空写真で地図を作るのだろうが、林の高さの推定を間違ったのではないかと思えた。
広葉樹林の中、薄い踏み跡をたどりながらの登りである。倒木とヤブから開放されるため、気持ちがいい。今回の山歩きの中で一番楽しかった箇所の1つである。
朝日峯は比較的背の低い広葉樹の中にある。山頂部は広い。東側の展望があり、(前回の写真のように)比叡山が正面に見えた。なかなか形良く見える場所である。
山頂で11時、少し早いが水分を補給しつつの昼食にした。
上の写真は602mのピークを越えてから見える朝日峯である。手前に倒木がある。下は朝日峯の山頂である。
20211012朝日峯を望む.jpg

20211012朝日峯山頂.jpg

2021/10/11


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