川北英隆のブログ

局ヶ岳を訪ねる

今週はいつものM君と三重県の局ヶ岳(1028.7m)に登った。奈良県の吉野と三重の伊勢市との中間地点付近と思えばいい。交通は不便である。当初は松阪まで近鉄で行き、そこからバスを使おうと思った。それだと何とか日帰りできる。
これに対し、M君が車を出そうと提案した。橿原からだと登山口までの距離は70程度キロ、2時間程度らしい。行きはともかく、本数の少ないバスの時間を気にしながら下山するよりも、車のほうが便利なのは間違いない。そこで提案に甘え、車で局ヶ岳に向かうことにした。
近鉄八木駅で落ち合い、桜井、大宇陀、東吉野鷲家、高見川、高見トンネルを通り、三重県に入る。櫛田川沿いに走り、飯高に出た。基本は国道166号線を使うのだが、鷲家の手前までは抜け道を使いつつだった。飯高からは約2ギロほど局ヶ岳の登山口へ車道を上がる。
局ヶ岳神社のすぐ下に駐車場がある。小さな駐車スペースが点在している。
神社からは時計回りに局ヶ岳を往復した。登りは尾根コースの新道を、下りは谷沿いの旧道を使う道順である。2つのコースは局ヶ岳の直下で合流する。結論からすると、新道のほうが楽である。整備も行き届いている。旧道は新道よりも急で、頭程度の岩がゴロゴロしている箇所も多い。
局ヶ岳の山頂は周囲から突き出しているため、また当日の天候も良く、展望が素晴らしかった。東に熊野灘、伊勢湾、鈴鹿がある。伊勢市が見えたが、松阪は反射板に隠れていた。北から西にかけ、青山高原、曽爾の山々、台高の三峰が大きく、その奥に大台への連なりが見え、さらに奥に大峰があった。手前には迷岳が鋭角的だった。
下山後、飯高の道の駅で一休みした。ついでに菟田野の水分神社に寄り、その横の「奈良カエデの郷ひらら」も歩いた。
おまけもあり、畝傍高校と藤原宮跡の場所を初めて知った。奈良県人なのにというところか。といっても、よく考えると平城京の跡を歩いたことがない。奈良高校がどこにあるのかも知らない。「まあそんなもんか」と思ってしまった。
八木駅で落ち合ったのが7時10分頃だった。帰り、八木西口駅で降りたのが16時50分頃、日没前だった。
上の写真は飯高の道の駅から見た局ヶ岳である。手前の尖って見えるピークは860mの衛峰(衛星峰)である。主峰はその衛峰の右肩に小さく覗いている。なお新道は衛峰の左側(西側)を巻く。衛峰と主峰の鞍部の少し奥で新道と旧道が合流する。
下の写真は局ヶ岳から西へ、三峰に続く尾根と、その南側の台高山脈である。西に続く尾根の一番奥に三峰山(1235.2m)が大きい。手前の尖ったピークの先、山頂部が3つに分かれたように見える山である。
20211030飯高からの局ヶ岳.jpg

20211030局ヶ岳から三峰と台高.jpg

2021/10/30


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