川北英隆のブログ

西山を経て伊勢中川駅に

淨眼寺から近鉄の伊勢中川駅までは直線距離で4キロほどである。ただし真っ直ぐな道がない。それに、途中で西山という低山にも登らないといけない。後で振り返ると8ギロを歩いていた。
桝形山から淨眼寺に下りたのは14時過ぎだった。中川駅から、15時半、16時半に京都行き特急があり、乗換なしに戻れる。できれば15時半に乗りたかったのと、8ギロも歩くとは思わなかった(せいぜい6キロ程度のつもりだった)ため、急ぎ足で歩いた。とはいえバックには堀坂山から桝形山にかけての山並みが立派なので、その写真も時々撮りながら。
まず中川駅の東にある西山(どっから見て西山なんや)を目指すわけだが、歩く道の選択が難しい。というのも川や村や線路が入り乱れていて真っ直ぐに続く道が少ないし、歩道のない車道もある。スマホで確認しつつ、多くは農道(たいてい舗装してある)を歩いた。これも後から見るとだが、駅としては松阪と中川の間にある伊勢中原駅が一番近かった(直線距離で3.5キロ、かつほぼ直線で歩ける)。
西山へは線路を2つ越さなければならない。JR名松線と近鉄山田線である。ついでに書いておけば、もう少し海寄りにJR紀勢本線もある。豊かな地域だったようだ(過去形では失礼で、名松線以外は鉄路として成り立っている)。
それはともかく、西山には南側から登るつもりで線路を越した。名松線は権現前駅のすぐ南の車道で越し、少し北に歩いて新興住宅街の手前で近鉄山田線を越した。
線路を越してすぐの村、嬉野須賀町の手前から真北に西山の森が見える。その西山に向かって舗装された農道が続いている。「よっしゃ」とそれを歩きながらも、嫌な予感がした。西山の手前に建物がいくつも立ち並び、それらの建物の手前に柵があるように見えたから。
結論は、西山の南側からのアプローチはその柵のため無理だった。西山の北側に回り込むより他なく、ここで15時半の特急は無理と判断した。問題は西回りか東回りかである。地図を見ると嬉野川北町の地名が西山の東にある。「これや」というので川北町の方向、東回りを選んだ。
その川北町にはとくに何もなく、大歓迎を受けたわけでもない。今回はじめて舗装されていない農道を歩き、西山の北側を通る車道(県道)に出た。
車道を西山の北西角まで歩くと三重県農業大学校の門がある。大学構内は出入り自由である。京大もママチャリのオバちゃんが堂々と構内を南北に横切っている。医学部には「犬の散歩お断り」的な表示がある。つまり猫や人間の散歩は自由である。
大学の構内に入ると「西山古墳」の説明書きがあった。西山の西側である。もう少し構内に入ると左手に駐車場があり、その横を西山に向かって登る道がある。階段を登り、ツバキのいろいろな品種を集めた一角を過ぎると山頂だった。林の中である。東屋と三角点(30.6m、点名は川北)があった。この点名は帰ってから知った。
車道まで戻り、800mほど歩くと伊勢中川駅だった。駅の改札は地下にある。地下通路が東西の駅前広場を結んでいる。16時半の京都行き特急を予約し、駅前で土産物をと思ったが、近くに店舗がない。駅のホームにファミマがあり、土産物も売っていると書いてあったものの、並んでいるのは(友人の評価の低い)伊勢うどん程度だった。
写真、上は南側から見た西山、下は西山の三角点である。
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20211224西山の三角点.jpg

2021/12/24


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