川北英隆のブログ

深堂山と経塚を越え朝宮へ

蝙蝠ヶ岳と名付けられた三角点のあるピークから先は踏み跡が明瞭で、目印のテープも多い。
バスの時間を気にして急いで下っていると、何故か倒木が多くなった。地図を確認したところ、主稜が西にカーブする箇所で枝稜に入ってしまっていた。畑集落のちょうど西側付近である。枝稜の方が平だった。20mほど正しい尾根まで戻った。
その後は紛らわしい尾根の分岐はない。緩やかに登り、長く平らなピーク、595.7mの三角点に着いた。この三角点の点名も、前の三角点と同じく畑である。深堂(ふかどう)山と呼ばれている。針葉樹の混じった落葉広葉樹林の中のピークのため、展望はない。
深堂山からは南西に下る。やがて尾根は時計と反対周りに弧を描くように曲がり、南南東へと少し急な下りとなり、暗い雰囲気の峠に着く。峠から登り返すと、すぐに小さな明るいピークに出る。畑の方から轍のある広い道が伸びてきている。小笹の下草の上に檻式のワナが置かれている。
緩やかに下ると東側に茶畑が広がる。信楽の名山、笹ヶ岳が大きい。畑に向かう峠の手前で見た茶畑である。作業用の道には雪が残っていた。
登り返すと茶畑が終わり、落葉広葉樹林の尾根に着く。その尾根を右(南西)にたどるのだが、結果から書くと、経塚を経て岩谷観音の下の茶畑まで、林業用に使われた広い道(道跡)が中途半端に残っている。中途半端という意味は、倒木がパラパラと道にかぶさっているから。このため、道跡とほぼ並行して踏み跡が付いている。とはいえ、踏み跡には小笹があることが多く、木の根や小さな枯枝が隠れていたりして、歩きやすくない。以上から、2つを適当に使い分けて進んだ。目印のテープはない(あったとしても気づかない)。
経塚の手前からは踏み跡を使った。経塚は東西に平なピークで、踏み跡はその西側に上がっている。東に少し進むと経塚の名札がある。やはり展望はない。標高558m、当日に越した3つのピークの中で一番低いのは、少し皮肉っぽいような。
下るとすぐに尾根の分岐に出る。西に伸びる尾根が広いのだが、基本は南に下る。道跡があるものの、凹んでいて、その中に倒木が点在している。このため両脇に踏み跡が付いている。歩きにくい下りだったが、作業道跡を目印に下れば迷うことはない。
最後に少しだけ西に向かって下り、茶畑の上部に着いた。その西端を下り、岩谷川沿いの県道に戻った。振り返ると経塚の一角が見えた。
朝宮のバス停に予定したとおり11時過ぎに戻れた。11時31分発の信楽駅行きコミュニティバスを待つ間、バス停の横にある森林組合のベンチで昼食にした。信楽駅からは信楽高原鉄道で草津線の貴志川に出て、東海道本線の草津経由で京都に戻った。
上の写真は畑の手前の茶畑から見た深堂山である。この茶畑の上部をミニ縦走したことになる。下は経塚の山頂である。
20220218畑の手前から深堂山.jpg

20220218経塚山頂.jpg

2022/02/18


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