川北英隆のブログ

諸木山を越して八木駅へ

地形図上の紅葉峠から北に林道が伸びているので、それに入る。植林の中では枝払いや間伐の作業中だった。小さな鞍部で林道から山道に入る。その道が山の斜面を上っている。鞍部へ下る時、作業中のオジさんに出会った。「山歩きか、僕らは仕事や」とつぶやきがあった。
斜面を登ると416mのピーク尾根である。そこから西に下りないといけない。下り口を探しつつ、416mのピークに上がった。広葉樹や松の中の明るいピークだった。
下り口は416mの100mほど南側の小ピークにある。明瞭な踏み跡を下り、尾根を西にたどる。最後に林道へと下りるのだが、その部分が不明瞭だった。適当に下るしかない。林道との間の段差は少ない。
林道に出て南50mほど歩き、峠を越す。少し下ると右手の切り通しがなくなる。そこに踏み跡があり、ルートである。等高線370mピークの南側を巻いて尾根に入る。その先、386mのピークへは、南に巻くようにして上がる。386mのピークは諸木山からの南尾根に位置する。そのピークから北に進み、等高線490mピークの東側を巻いて鞍部に出てから、等高線490mピークの山頂に上がる。倒木はあるものの、踏み跡は明瞭である。
諸木山の山頂を見つつ北へと鞍部に下った後、諸木山への最後の登りになる。その登りで一転して踏み跡に灌木が被さるようになる。距離は知れているのだが疲れる登りだった。
諸木山の山頂は若い植林が多く、雑然としていた。軽く昼食をとった後、西に尾根をたどろうとしたのだが、距離にして300mくらいが大変だった。若い植林が稜線の南側にあり、シカに食われるのを防ぐためか、ネットが張られている。そのネットの北側を歩いたのだが、踏み跡が不明瞭、灌木も被さり、足元には雪がある。崩れたネットに足を取られそうになる。
北に美山方面の白い山並みが見えるようになると、苦労も終わりに近い。何とか抜け出し、510mのピークに上がった。水無山と呼ばれているらしく、名札があった。展望はない。「これが本日の最高点か」と、諸木山は500m前後のピークの連なりだと知った。
510mのピーク下ると峠に着く。林道が越えている。地形図には寺院と建物の印があるのでそれを探した。峠の少し下、南の岩場に石段と祠だけがあった。建物は壊れたらしく、付近に瓦が散乱していた。
祠から下に伸びる道を下った。昔の参拝道だったらしい。少し下ると峠を越えていた林道と合流した。丁目石を見ながら下り、「一丁」を見て安心したものの、その先にゲートがあり、カンヌキに施錠されていた。仕方ないのでゲートを登って越えた。ゲートの先には林道に無断で入らないようにとの看板があった。林道の急な部分はコンクリート舗装になっているのだが、痛みが激しい。「誰がゲートを開けて車で登ろうとするのかいな」と思った。
後から調べると、歩行者用にはゲートより少し上に、清源寺への道があるらしい。ネット情報を適当しか読まなかったせいで、最後に苦労したわけだ。
ゲートを出た時点で、東側に3キロ弱歩いた地点のバス停「西所」14時30分発のバスまで1時間半を残していた。八木まで歩いても1時間かからない。八木の1つ園部寄りの吉富駅の方が近そうだったが、大差ない。結果は八木駅13時48発の電車に乗れた。
地形図上の紅葉峠から諸木山まで1時間30分、諸木山から林道ゲートまで1時間20分、ゲートから八木駅まで45分だった。
上の写真は諸木山の山頂、下は水無山の山頂である。
20220227諸木山山頂.jpg

20220227水無山山頂.jpg

2022/02/27


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