川北英隆のブログ

大船山を越えて木器へ

内田池の堰堤からすぐ、西側の斜面を上がる。高度差は10m程度だが、崩れやすい。尾根に上がると踏み跡が薄く、しかも古い倒木が多い。起伏の少ない尾根を歩いた後に急登すると550mの等高線ピークに着く。行者山と呼ばれている。559mとプレートにあった。
このピーク左に折れるように下る。直進すると492.8mの三角点らしいが、下らないといけないことと、予定しているバスへの時間的な余裕が少なくなっているため、パスした。
行者山のすぐ先の小ピーク(480m)から大きく下り、487mのピークに上がる。山頂部が広く、木が少ない。昼ヶ岳から鳥飼山方面が望めた。
ここからの下りが少し分かりにくい。地図を見つつ、南に向った。大きく下り、489mのピークに登り返す。その下りで道が広くなる。峠に着くと大きな標識があり、西に十倉、東に波豆川、そのまま進むと大船山とある。この峠からハイキングコースに入る。
峠の標高は420m弱、大舟山は653.1mある。アップダウンを繰り返してきたので足が重くなっていたものの、道は整備されている。大舟山と580mの等高線峰(大舟山の東側)との鞍部に着き、そこから西に折れ、山頂への最後の登りが始まる。今回としては珍しく植林の多い登りだった。途中で3人に出会った。
頂上付近で常緑広葉樹林になり、その上で小さな岩場を左に巻くようにして大舟山の山頂に着く。三角点(点名は大舟谷)がある。山頂の説明によると明石海峡から大舟山が見えるので、山名に「舟」が付くとか。
山頂には灌木があり、その間から展望があった。タテハチョウが舞っていた。
山頂から南に下る。すぐに反射板に出る。狭い稜線の上に設置されているため、歩くには邪魔である。その先に羽束山の頂が水晶のように美しい。
反射板から先もほぼ明瞭な踏み跡が続く。長い登り返しを経て496.7mの三角点峰(点名は空木谷)に着く。手前で2人が休んでいた。振り返ると大舟山が鋭角的で、山頂の少し下に反射板が見える。
下るにつれて里山的な雰囲気になる。ミツバツツジが咲き始めていた。村のアンテナ施設の横から少し下ると神社が見えてくる。「大船山系縦走路入口」の表示があり、神社の境内に出る。神社の名前はなかった。麓の天柏(あまのかしわ)神社の奥宮か。
神社の参道を下り、麓の村(下槻瀬)に出る。天柏神社を見つつ、南西の山裾にある木器(こうづき)のバス停まで歩いた。予定していた15時15分発の三田駅北口行きバス(神姫バス)に15分少し残して着いた。なお下槻瀬にもバス停があり、乗ったバスが通ったようだ(尾根で休息していた2人が乗っていた)。木器にこだわったのは、会社の同期、光月君のルーツ調べに猫の手ほどの協力をするため、2年前に訪れたから。
内田池から下槻瀬まで3時間、下槻瀬から木器まで15分かかった。
上の写真は昼ヶ岳からの大舟山である。よく見ると、大舟山の左の丸いピーク(580mの等高線峰)の左に羽束山の山頂が覗いている。下はその羽束山を反射板から撮ったものである。
20220328昼ヶ岳からの大船山.jpg

20220328大船山下からの羽束山.jpg

2022/03/28


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