川北英隆のブログ

天台山と円海山

天園から天台山を往復した。天台山は天園と呼ばれる地形図上の大平山のほぼ南に位置するピークで、直線距離にして600m程度である。
尾根を南に下る。道はいろいろとあるが、少し先で明瞭な一本道になる。下る途中、左(東)に茶屋(古い言い方か、休息所)がある。その後は軽く登る。大きなクスノキが何本もある。その大木を過ぎ、道は天台山の東側を巻くようになる。山頂の下まで来たと思った時、右(西)に向って登る踏み跡があった。それに入ったのだが、踏み跡はすぐに倒木で塞がれた。仕方ないので、笹と灌木の茂みをかき分けて山頂と思しき高みに達した。
しかし地形図の141mの標高点(実は141.1mの三角点、点名は天台山)は少し南側だった。ほぼ平らな尾根をたどり、その標高点に向かおうとしたのだが、酷いヤブだった。これ以上藪こぎするのはオタク過ぎる(すでにオタク過ぎているかもしれないが)と思った。
その瞬間、祠を見つけたので、それを天の合図だと考え、下ることにした。下りもまた藪こぎだった。実は今回の山、通勤用にかつて使っていたユニクロのカバンにスマホや雨具類を入れて歩いていたのだが、その内部に笹の枯れ葉がたくさん入り込んでしまった。
天園に戻り、東に向って尾根を下った。北にハイキングコースを分けた後は横浜霊園の北側の尾根を歩く。少し登り、南北の尾根にぶつかる。それを北にとる。
道は尾根の西側に付けられている。すぐに三角点(148.1m、点名は追越)の下を通る。ついでだからとその三角点に寄った。ハイキングコースが尾根にほぼ達した地点付近に右(東)に登る踏み跡がある。それを上がると尾根上の道となり、明確になる。三角点は背の高い笹薮の中にひっそりとあった。
ハイキングコースに戻り、北に歩く。金沢文庫への道を東に分けると、その少し先に東への階段がある。大丸山と呼ばれる三角点(156.8m、点名は大丸)への登りである。これもついでだからと往復したところ、大正解だった。金沢八景だろうか、海が見えた。
ハイキングコースは住宅街を西に見下ろしながら、基本は北へと続く。そのコースが大丸山への分岐から1.3キロほどの地点で西と北東に分かれる。今回は北東に歩き、円海(えんかい)山を目指した。「いっしんどう広場」と呼ばれる整備された場所から東に登る。
道は円海山の山頂の南を通る。山頂は通信施設になっているようで、柵があり、立ち入れない。柵の前から三角点(153.1m、点名は円海山)付近を遠望した。
いっしんどう広場に戻り、そのまま西に下る。やはりハイキングコースとして整備されている。やがて道は尾根を外れ、沢に入り、「池の下広場(瀬上池の下)」に出る。沢にはトンボ(ヤゴ)を育てている湿地がある。
横浜栄高校の南側で道にぶつかる。右(北)に坂を上がり、校門の先で大きな車道に出る。後は根岸線の港南台駅を目指すだけである。歩きながら思い出したのは、かつて会社の上司が港南台の1つ大船駅寄り、本郷台に住んでいて、タヌキの親子が庭に出てくると語っていたことである。「これだけ住宅地と丘陵との距離が近いと、タヌキも不思議でない」と思った。
上の写真はコース表示での大平山から見た地形図上の大平山(左端)と天台山(中央右)である。下は大丸の三角点である。円海山の柵越しの山頂は割愛しておく。
20220403大平山と天台山.jpg

20220403大丸山.jpg

2022/04/03


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