川北英隆のブログ

丹波篠山の白髮岳を歩く

能勢町、南丹市、猪名川町の山を歩いていると、目はそれらの奥の篠山方面に向いてしまう。デカンショ節の篠山、「山家の猿」の篠山である。篠山の中心部は盆地になっていて、東西南北を山で囲まれている。
篠山を囲む山で一番有名なのは盆地の北にある三獄(みたけ、793.2m)だろう。ついでがあり、36年前に歩いた。時間がなかったため、三獄周辺に登り残しがいくつかある。三獄の次は盆地の西の白髮岳(721.5m)だろうか。三獄とともに関西100名山に入っているとか(関西100名山なんて知らなかったけど)。
今回はその白髮岳を歩いた。京都から行くには、まず阪急で宝塚まで出る。そこでJR福知山線に乗り換え、古市駅か篠山口駅で降りる。2時間少しかかる。
その福知山線は篠山口まで複線になっていて本数が比較的多い。大阪方面からの場合、篠山口が終点になる。今回は篠山口で降り、西口から出てそのまま山に入った。
篠山口からのルートとして、白髮岳の北側から登るのが簡単らしいが、今回は東側から入り、戦国時代の山城跡を尾根上にたどり、松尾山(687m)を越え、時計と反対周りに白髮岳に着いた。山頂から南に歩き、尾根を離れて谷へと下りた。その後、4.5キロ程度の車道歩きを経て、福知山線の古市駅に戻った。
コースはハイキング用に整備されている。何通りか歩き方があることから、地元で有名な山だとわかる。一番簡単なのは今回と反対に、白髮岳の南の車道側から登る方法らしい。車を駐車しておいて白髮岳、松尾山を周遊するのだろう。当日も白髮岳付近で10組近い登山者とすれ違った。
ハイキングコースとはいえ、白髮岳の北側は岩が削れてザレている。南側には大きな岩場がある。いずれもロープが張られているのだが、その設置の仕方が良くなく、歩くのにかえって邪魔になる。この白髮岳の前後を除けば歩きやすい。
ミツバツツジ、ヤブツバキ、ヤマザクラが見頃だった。コブシかタムシバの花びらがどこからともなく山道に落ちていた。麓は若葉で埋めようとされ、山頂付近は木の芽の色がようやく表れようとした。その階差の高みの北斜面に、ショウジョウバカマが咲いていた。
篠山口から古市まで、4時間少しかかった。最後は電車の時間に合わせたが。
写真、上は古市の手前から見た白髮岳、下は白髮岳の南斜面から見た松尾山である。
20220417白髮岳.jpg

20220417松尾山.jpg

2022/04/17


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