川北英隆のブログ

紙通知のWEB化で怒って

紙ベースでの通知がインターネット上での通知に切り替わっている。多くは大賛成なのだが、中には「変やん」と思うものもある。賃金明細書とクレジットカード利用明細書である。両方とも、法的にはともかく(問題ないと確認しているのだろうが)、道義上は変である。
WEB化されると、面倒ながらサイトにアクセスしないかぎり、明細を知ることができない。こちらからアクセスしないと、たとえば相手の都合のいい方向に内容を操作され、不利益を被りかねない。残業時間をカットされるとか、カードの利用代金を水増しされるとかである。それを防ぐためには、紙資源の無駄かもしれないし、郵便局を喜ばすだけかもしれないが、明細書はきちんと渡してもらわないといけないと思っている。
以前、常勤職員の時、賃金の明細をWEBで受け取るようにと要請されていた。それに対しては上記の信念から断固拒否していた。
カードも多くがWEB化している。紙ベースで受け取りたい場合は有料化である。さすがに「有料はないやろ」とネットで見る手続きをしているものの、中にはWEBサイトに入るのが面倒なカードもある。またサイトに入ると、いろんなコマーシャルがあり、簡単に明細書にたどり着けないことも多い。もう少しマシな構造にしてほしいものだ。
そんな時、いつもの友人がそのWEB化でまたまた怒っていた。某アフラックが保険契約の内容チェックを紙ベースからWEBに変えるので、そのWEB上の内容をチェックしてくれとメールで連絡してきたそうだ。しかも「ログイン方法が変わったから保険証を手元に用意して、新しく手続きしろ」とか書いてあったらしい。
「そこまでするのは面倒」とほったらかしにしていたら、特定記録郵便が届き、WEB確認を督促してきて、さらにメールが何度も来るらしい。
鬱陶しいのでメールの配信停止リンクをクリックすると、「2年以上ログインしてへんから、(ややこしい手順で)再設定しろとか出てきて」しかも「そのリンクの下に、このメールは大事なんで、配信停止しても来年も送ると書いてある」とか。そこで「何のこっちゃ」、「最終的に電話してきたら解約や」と息巻いていた。
僕の場合はViewカード(クレジットカード付き)である。WEB化して紙ベースが有料になるとか。手続きするにはIDとパスワードが当然必要なのだが、実は東京時代に作っていることと、電車に乗る以外に使わないと思ったからか、何も覚えていないし記録もしていない。試しに「新規作成」から入ろうとしたところ、「登録済み」と出る。「IDとパスワードを忘れた」から入ろうとすると、手続きを通知してもらうためのメルアドが必要になる。20年以上前に登録したということは、当時のメルアドは今とは異なる。
仕方ないので東京まで電話して、登録してあったIDとパスワードを消してもらった。この手の電話はなかなか繋がらないのだが、さすがViewなのか、簡単に担当者と話しができたし、簡単な手続きで「消します」となったしで万歳三唱なのだが、そもそもはWEB化が原因である。喜んでいいのかどうか複雑な心境だ。

2022/06/11


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