川北英隆のブログ

日和神楽を子守唄に

昨夜、予定どおり、菊水鉾の日和神楽がやったきた。予定どおり、僕はその音だけを聞いた。ビールが出ないし、2年間のブランクはともかく、それまではほぼ毎年聞いていたし。
日和神楽とは、祇園祭の鉾や山の囃子方が翌日の山鉾巡行の無事や良天(晴天かどうかは不明)を祈願するため、八坂神社の御旅所に祇園囃子を奉納する行事である。
その後、各自の山や鉾の場所に戻るのだが、ついでに少し遠回りし、応援団のいる町で(当然、お祝儀が手渡され)祇園囃子を披露してくれる。町内に来るのは夜中の10時とか11時になる。
昨夜、寝ていると遠くから囃子の音が聞こえ、近づいてきた。どういう具合なのか、一瞬だけ耳元で祇園囃子が聞こえたように思え、その少し後、移動が止まった。
移動が止まったのは、町内のいつもの場所に来た証拠である。それに安心したのか、違う囃子を聞いているうちに、音が遠ざかり、鳴り止んだように思えた。
もう帰ったのかなと思っていると、しばらくして、いつもの場所からもう一度、祇園囃子が聞こえてきた。それが再び遠ざかり、記憶が途切れた。
どこまでが現実なのかはわからない。途中で寝てしまっていたのか、最後までぼんやりと起きていたのか。
いずれにしても日和神楽が子守唄というか爺守唄になってしまったようだ。来年にまた日和神楽が来るようなら、ビールが出なくても自前のビール持参で、日和神楽の新しいバージョンなのかどうか確認すべきかもしれない。

2022/07/17


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