川北英隆のブログ

天ヶ峰を越えて大江へ

三岳山から喜多へと登山口に下り、次に目指すは天ヶ峰の登山口である。そこまで車道を5キロばかり歩かないといけない。山村伝いの道のため車は少ない。一方、小さなアップダウンと真昼の太陽で水分が抜けていく。
小さな峠を越え、上野条(かみのじょう)で御勝(みかつ)八幡宮の前を通る。大江山の鬼退治の途中で源頼光が勝利を祈願したところ、それが成就したので、御勝の名になったという。この付近から三岳山が大きな壁のように見える。
下野条で国道176号線に出る。ようやく木陰を見つけ、昼食を兼ねて水分補給をし、地図を見たところ、国道に出たのは間違いだと気づいた。少し上に昔の国道が通っていて、それをたどるのが天ヶ峰登山口への道だった。
少し戻り、旧道をたどった。下に新道の坂浦トンネルが通る峠を越えると、正面に赤石ヶ岳(736.1m)と大江山(832.4m)が見える。峠の下の村、坂浦は大江山の南麓にある。
峠の少し先で右手に林道が分かれ、緩やかに山の斜面を上がっていく。入口には草が多いものの、ヘビを心配するほど深くはない。これが目指す登山道である。基本は植林の中の道で、影が多く、日差しから開放された。車でも入れるかなと思っていると、すぐに谷側へ崩落した箇所があった。いずれ歩くだけの道幅も消えるかもしれない。
途中、茶色い物体が林道に飛び出し、こちらに向かってきた。イヌかなと思ったが、雌シカだった。目が悪いらしく、しばらく林道でじっとし、こちらが近づくとようやく逃げた。
そのうち林道に水の流れる部分が多くなる。谷筋の上部を縫うように林道が付けられているから。同時にシカの足跡も多くなる。ヒルに気をつけながら歩いたが、姿は見かけなかった。林道が心持ち細くなり、不明確になると、北側から回り込むように山頂に出る。
コースから数歩東に入った植林の中に三角点(632.4n、点名は天ヶ峰)がある。展望はない。
少し休息しつつ、ヒルはいなかったかなと確かめたところ、気がつかないうちに食われていた。実は家に帰って調べると10箇所くらいやられていた。シカを見た瞬間にヒル対策をすべきだった。
その後、小原田(おわらだ)の夫婦滝登山口を目指して下る。林道からのコースから見ると、少し右手へ下ることになる。コース全体に小さなブリキの標識と赤いテープがあるので迷うことはない。下ると、すぐ神社がある。
この付近が少しわかりにくい。要するに直進して南の尾根に入ってはダメで、左に折れるようにして東尾根に入る。植林の間からこの東尾根が見える。
あごなし地蔵(9合目)を過ぎると素晴らしい広葉樹林の尾根に入る。大きなサクラの木が何本もある。シカも多い。やがて尾根が南へ伸びるようになり、コースはその西側(565mのピーク)を巻く。再び尾根出た地点(400mのピークの手前)が「かみ峠」である。ここでコースは新道と旧道に分かれる。少し距離の短い新道の方を選んだ。
300mほど尾根伝いに歩くと「しも峠」である。ここから東に下り、谷に入る。こぶし大の石が多く、歩きにくい。谷から車道に出ると夫婦滝の登山口である。
滝は登山口のすぐ左手にある。下ってきた谷の水が小さく流れ落ちている。
後は車道を大江駅へとひたすら歩く。16.03発の普通電車にはぎりぎり間に合わなかったが、16.19発の特急(京都行き)には間に合った。乗ろうと思っていた電車だった。
三岳山の喜多登山口から天ヶ峰の坂浦峠登山口まで1時間20分、そこから夫婦滝登山口まで2時間20分、その後の車道歩きが45分だった。
写真、上は坂浦峠からの赤石ヶ岳(左)と大江山(右)である。下は天ヶ峰の山頂である。
20220914大江山方面.jpg

20220914天ヶ山山頂.jpg

2022/09/14


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