川北英隆のブログ

昭和が欠けていく年代に

この歳になると訃報が多くなる。仕方ないのかもしれないものの、それだけに「遠くに来たものだ」と思う。
友人と山歩きをする約束をしていたところ、つい先日、母親が亡くなったのでしばらく難しいとの連絡があった。両親が亡くなった直後は、長男や長女であればいろいろと用事がある。僕の場合、実家に住んでいなくても直後は大変だった。ましてや友人は実家に住んでいたから(母親はなんとか施設に入れていたそうだが)、近所への対応がいろいろとあるだろうなと思う。
その母親は97歳だったとか。昭和と同じ年数である。僕の母親も生きていれば今年の暮れで満96歳になる。大正15年の終わり近くの生まれ、もう数日で昭和元年だったから。
昭和が遠くなったというか、お月様のように端から欠けていく印象だ。もはや昭和が始まって100年近くなるのだから仕方ない。まさにレトロである。
もう1つ、元の会社で、僕よりも後輩の役員が亡くなったと聞いた。まだ70歳になったばかりである。昭和が端から欠けていくのならともかく、真ん中付近からもポロ、ポロとこぼれ落ちていくのは、これも劣化で仕方ないのか。
という、昭和の雑感に行き着いた。

2022/09/23


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