川北英隆のブログ

若狭から琵琶湖へ縦走する

懸案の山歩きを実行した。若狭町倉見から三十三間山(842.1m)に登り、古道近江坂、高島トレイルを歩いて大御影山(949.9m)、大谷山(813.7m)を越し、マキノ町石庭(いしば)に下りた。この3山のうち、三十三間山と大御影山が今回の狙い、大谷山は再訪だった。
どうアプローチするのか。まず湖西線で近江今津駅に出て、駅前から小浜行きのJRバスに乗り、上中(かみなか)で降りる。この上中のバス停は小浜線上中駅の駅前である。
上中から小浜線に乗り換え、敦賀方面に3駅戻った十村(とむら)に出て、そこ歩いてもいいのだが、列車を待たないといけないし、歩く距離も長くなる。そこで駅前のタクシー会社に予約を入れ、三十三間山登山口の倉見まで運んでもらった。2650円だった。
三十三間山は地元の人気の山であり、道も整備されている。山頂の南西側がカヤトになり、三方五湖、日本海、比良方面の展望がある。天気が最高に良ければ琵琶湖も見えるとか。
三十三間山から北へと縦走が始まる。ブナの林がいい。途中の能登越から近江坂に入る。その先で林道に一旦出て、無線中継所跡に上がる。そこで道は東を向き、関電の巡視路になる。送電塔のある大日岳(かつて750.7m三角点があった)の手前から道は南に向く。
無線中継所跡と大日岳は天増(あます)川の源流部に当たる。縦走路はその天増川をぐるっと巻いている。この三十三間山から大日岳への道は長かった。
大日岳の少し先で巡視路が終わり、再びブナ林になる。少しずつ登り、高島トレイルに合流する。そこで三重(さんじょう)岳への分岐を南に分け、東に向かう。高度差100m少しを下り、草の被さった道を上り返すと、反射板の先に大御影山の山頂がある。
大御影山から南東に尾根を下る。再びブナが多くなる。途中でビラデスト今津への道(近江坂の続き)を南に分け、高島トレイルを北東に下る。この箇所が今回の縦走の中で一番不明瞭だった。下り切ると車道に出る。
すぐに大谷山への登りに入れる。道は再び明瞭になり、ブナ林を経て大谷山の山頂部に出るのだが、そこから大谷山の三角点までは距離がある。石庭への分岐を分け、カヤトの中を少しアップダウンすると山頂だった。琵琶湖、野坂山へと続く山並み、大御影山が大きい。
石庭への分岐に戻り、下山する。途中で谷を越え、登り返す必要があった。かつてはマキノ方面から大谷山へのメインのコースだったのだろうが、今は道に木の枝がたくさん転がり、歩きづらかった。
日没の少し前、石庭の上に出てタクシーを呼んだ。マキノ駅のタクシーが出払っていて、20分くらいかかるという。わかりやすい地点というので、メタセコイアの並木道にあるマキノピックランドまで歩いた。そこで着替えなどをしてタクシーを待った。
三十三間山の登山口を8時に出て、大谷山の登山口に17時15分に下りた。マキノピックランドに出たのは17時40分だった。
上の写真大谷山からの大御影山である。中央少し右側が(写真右の丸くて一番高く見えるピークの左奥が)山頂である。アップした写真では分からないが、反射板がある。下は大御影山の手前から見た三重岳(中央奥)である。974mあり、野坂山地の中で一番高い。去年7月の、山頂での暑さを思い出した。
20221002大谷山からの大御影山.jpg

20221002大御影手前からの三重岳.jpg

2022/10/02


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