川北英隆のブログ

NTTの顧客配慮音痴

山に行くときにはスマホを持参する。そして電車の中で「位置情報」をオンにする。位置情報と地図ソフトとがあれば、今のスマホは地形図の上に「アンタはここや」とほぼ正確に示してくれる。そこに通信障害が生じた。
電車に乗ってすぐに「電波を受けていない」ことに気づいた。朝に定期的に入るメールが入ってこなかったからである。メールの受信トレイを最新の状態にしようとしても、画面上、「最新の状態にしている」記号がクルクルと回るだけで、何も処理が進まない。
「ええ、どうしよう」である。懸念が現実であることを確認するため、山用の地図を開こうとしたのだが、当然ながら開かない。ということで、歩こうとするコースも僕の位置も地形図上に示してくれそうにない。
用心のため、別の地図ソフトをスマホにコピーするのが常である。GPS機能(機内モードでの機能)を使えば、地形図上に僕の位置だけは示してくれる。だから何とか山は歩ける。
しかし「どのルートを歩くのか」うろ覚えだった。しかも歩くのは通常のハイキングコースではない。そこで少し思案し、安全のために比較的わかりやすいコースに変更した。とはいえコースの情報が得られないため、難易度は高まる。
スマホが機能しなかった原因を調べたところ、どうもスマホが壊れたわけではなく、SIMカードを含め、通信業者側に問題がありそうだと絞り込んだ。僕が使っているのは、OCN モバイル ONEというNTT系子会社のSIMカードである。
修復のため、家でWi-Fiに繋ぐと、OCNから「アプリを変更したから、新しいソフトをダウンロードせよ」と連絡が入っていた。そのソフトのインストール命令がネックになったのかもしれない。スマホの障害とOCNの命令とが偶然一致する可能性はまずない。
しかしアプリをインストールしたものの、スマホは依然としてOCN経由で通信しない。
次の可能性は、OCNから電波を受け取る際の設定(APNと呼ばれる設定)かもしれない。そこでスマホのAPNを確認すると、初期設定に戻っていた。つまり、APNの設定をOCNとの契約に合わせて変更したのに、勝手に元に戻されていた。
「アホやん」と思う。
まず、OCNとしてアプリを変えなければならないとしても、相手の都合を聞いてからすべきである。「山に入って位置がわからず、遭難したらどうするのや」と思う。少なくとも、「いついつに変更したいので注意したってんか」と連絡すればよさそうなものだ。
次に、「設定が元に戻るようなアプリのプログラムとは何や」と思う。明らかにアプリのミスというかバグである。
以上からNTTについて、「子供があかんかったら、親もあかんのやろな」と思う。顧客に対する目線が欠けている。これからはますます通信の時代である。これではNTTはん、世界の第一人者の座を奪い返せそうにないよね。

2023/03/17


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