川北英隆のブログ

箱根の東部を歩く

東京からの帰り、季節もいいことだしと、途中下車して箱根を歩くことにした。とはいえ箱根の中央部は東京出稼ぎ時代に歩いている。今回はマイナーな東部の山を選んだ。
小田原から箱根湯本に入り、なかなか名前のいい白銀山(993m)へと長い尾根を登り、そこから南東へ下り、星ヶ山(815m)と南郷山(611m)を経て湯河原に出るコースにした。この湯河原周辺の山域へはその昔(1982年)、課の忘年会を兼ねた1泊旅行の帰り、幕山(626m)に立ち寄っただけである。
事前に調べたところ、南郷山まではあまり歩かれていない。そこで小田原まで新幹線を使い、そこから箱根登山鉄道の箱根湯本に出た。
駅前から早川を遡り、白銀山への入口、奥湯本まで歩く。国道1号線をくぐり、山神神社を見つつ車道を上がっていくと、右手に谷へと下りる細い車道がある。それに入り、橋で谷を渡る。そこが登山口である。入口にはテープがあった。そこから植林の中、西側の尾根を目指すのだが、踏み跡は不明瞭かつ完全な野良竹林の中である。とにかく尾根を目指す」しかなかった。
尾根に出れば踏み跡がある。三角点(406.4m)を見つつ、長い尾根を登る。不明瞭な箇所が混じるものの、テープも少しはある。林相が植林から広葉樹混じりになり、ブナと笹が登場して白銀山の山頂である。三角点(993.1m)がある。
白銀山山頂から南西に下り、箱根ターンパイクに出る。この有料道路から白銀山まで、笹を切り開いた歩きやすい道が付けられている。
有料道路を東へ、925mの独立標高点まで歩き、そこから東南東の尾根に入る。笹を切り開いた道で明瞭、途中から林道になる。なだらかな星ヶ山も見え、古いコースの表示もあるのだが、星ヶ山の西尾根に入った瞬間、深い笹薮になった。方向を確かめながら、あまり明瞭でない踏み跡というか切り分けをネズミのように歩き、何とか山頂に到達した。猫の額程度に笹が刈られ、そこに三角点(814.7m)が、完全に苔むしてあった。北側にはゴルフコースがあり、時々人の声がした。
山頂からは笹薮の中の踏み跡を南西に下る。登りに比べると天国だった。距離にして500m程度下れば林道に出る。後はその林道をたどり、自鑑水(という小さな池)の東側に出る。南郷山への分岐である。
自鑑水に立ち寄った後、南郷山に登った。三角点(611.0m)がある。星ヶ山の下り付近から、桜をはじめ多くの花が咲いていた。山頂での昼食を楽しんだ。
南郷山からはハイキングコースである。ゴルフコースの横を通り、みかん畑も見つつ、登山口の五郎神社に下りた。後は湯河原まで車道を歩く。
箱根湯本駅を7時30分すぎに出た。湯河原に着いたのは14時50分だった。
上の写真は星ヶ山手前の笹薮である。正面の隙間の中を歩く。写真を撮れる程度にヤブが少し開けた瞬間ながら、この程度である。下の写真は南郷山からの真鶴半島である。眼の前のグシャグシャが晴れたと感じた。景色は少し靄っていたが。
20230330星ヶ山の笹薮.jpg

20230330真鶴半島.jpg

2023/03/30


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