川北英隆のブログ

星ヶ山へ

白銀山で少し休息の後、南西側の切り開きを下った。北西側にも細い切り開きがあり、旧東海道の方へと下っていたが、どこまで確かな道なのかは不明である。
南西への道はしっかりしている。箱根ターンパイクから500m足らずの距離だから、白銀山への一般コースである。下っていくと車道が見えるのだが、そこへ出る歩道はなく、笹薮を超えなければならない。入口に赤い印があった。後で調べると、切り開きの道は少し先にある駐車場まで伸びているようだ。
車道を東に歩く。道路横にはフキノトウが多かった。多くは花が咲き切っていたが、若いのも少しあったので土産にした。
車道が下りに入り、大きく南から北へと向きを帰る地点(925mの独立標高点付近)に、植林の中、南へと向かう歩道がある。それが星ヶ山へのルートである。下草として笹が密生しているものの、2人程度歩ける幅だけ刈り払われている。
少しして道は林道に出る。落葉広葉樹の林も混じり、マメザクラやキブシなどの花も見られた。地面にはハンノキの大きな花が落ちていた。
やがて林道は南へと向きを変える。星ヶ山の一角が見える。小さな鞍部に出ると左(東)に山道が分岐し、古びた道標もある。その山道に入る。最初は雑木林の中で、踏み跡がしっかりしている。事前に調べたところ、踏み跡はゴルフ場にぶつかるとあった。一方、ヤマレコの記録では、メインの足跡はゴルフ場の少し手前から、星ヶ山の西尾根に上がっている。ゴルフ場にぶつかるのは気が進まないので、薄い踏み跡をたどって尾根に上がった。
尾根上の踏み跡を期待したのだが、これが間違いだった。ほぼ完全無欠な笹薮が稜線を覆っていた。「山頂まで距離はない」ので、踏み跡らしき隙間を探しつつ稜線上を歩いた。
やがて軽く下り、鞍部に出た。北側から薄い踏み跡が上がってきていた。ゴルフ場からのコースだろう。方角を確かめて歩くと、やがて笹薮の中に少し明瞭な踏み跡が出てきた。後はその踏み跡を頼りに、笹薮をかき分けて歩けばいい。
星ヶ山の三角点はGPSで位置を確かめなければならない。踏み跡から数歩横に入った場所にある。三角点(814.7m、点名は大沢山)は、その三角点のためだけに刈り払われた狭い空間にあった。風が通らないのか、三角点はびっしりと苔で覆われていた。
なお星ヶ山は、三角点のあるピークよりも、僕が笹薮をかき分けて通過した西側のピークの方が少し高い(830mの等高線ピーク)。後で知っただけなのだが。
上の写真は星ヶ山の三角点である。下は南側から見た星ヶ山であり、右側が三角点のあるピークのようだ。山全体が笹で覆われているのがわかる。
20230403星ヶ山三角点.jpg

20230403星ヶ山を.jpg

2023/04/03


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